米チャンピオンズツアーでの経験が豊富な尾崎直道が、日本シニアツアー賞金王に向けてビッグタイトルを獲りに行く。

　国内シニア最高峰の日本シニアオープンゴルフ選手権競技が25日、愛知県の東名古屋カントリークラブ・西コースを舞台に開幕。今季2勝して2,856万4,750円を稼ぎ、高見和宏に約778万円差をつけて賞金ランキング首位を快走している尾崎は、初出場となる今大会で優勝賞金1,600万円獲得を狙っているのだ。

　公式戦にふさわしく難しいセッティングを施されたコースでレギュラー、シニアと長い間米国で戦い続けた技が生きるかどうか見守りたい。

　連覇を狙う室田淳、中嶋常幸、青木功、倉本昌弘、高橋勝成ら大会優勝経験のある実力者たちや、先週の後援競技でシニア初優勝を飾ったばかりの東聡、賞金ランク2位の高見らも尾崎の独走を許すまいと、必死で大会に臨む。長い間培われた技と技がぶつかり合い、お互いのゴルフスタイルを知り尽くした男たちが繰り広げるドラマは毎年劇的な展開を見せる。今年は誰が最後に笑うのだろうか。