国内男子ツアーのマイナビABCチャンピオンシップゴルフトーナメントが25日、兵庫県のABCゴルフ倶楽部を舞台に開幕。前週ワンアジアツアーのコロン韓国オープンに出場していた石川遼は、4バーディ、2ボギーの2アンダー70で回り、首位に5打差の27位タイとまずまずのスタートを切った。ツアー初勝利を目指す山下和宏がノーボギーの7アンダー65をマークして単独首位。1打差の単独2位に黄重坤（韓）、2打差の3位タイにルーキーの浅地洋佑、金庚泰（韓）らがつけている。

　2008年にプロ初優勝を飾った思い出の大会で約2年ぶりの勝利を狙う石川はインスタートのこの日、11番でボギーを先行させたが、13番でバーディを奪い返すと18番もバーディとして1アンダーで折り返す。後半も2バーディ、1ボギーでプレーして2アンダー70。ルーキーの藤本佳則、小田孔明、久保谷健一らと並ぶ27位タイから上位進出を目指すこととなった。

　賞金王争いを繰り広げるベテラン勢も好位置を確保した。前週のブリヂストンオープンゴルフトーナメントで今季2勝目を挙げた賞金ランク2位の谷口徹は6バーディ、2ボギーの4アンダー68。賞金ランク首位の藤田寛之も5つのバーディ（1ボギー）を奪って4アンダー68をマークし、ディフェンディング・チャンピオンの河野晃一郎、宮里聖志ら共に首位と3打差の9位タイにつけている。

　その他、2週連続でツアー初優勝のチャンスを逃している宮里優作は3アンダー69で回り、片山晋呉、高山忠洋と並んで17位タイ。丸山茂樹、近藤共弘は38位タイ発進となっている。一方でルーキーの川村昌弘が4オーバー76のラウンドで77位タイ、平塚哲二が10オーバー82を叩いて単独89位と大きく出遅れた。

　尚、現在賞金ランク3位の池田勇太は18ホール終了後、背中痛のために棄権を表明。池田の棄権は昨季の本大会2日目以来、1年ぶりだった。