タイガー後半乱れ後退 B.バン・ペルトが『62』で奪首!
2012年10月27日(土)午後9:44
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フロント9で目の覚めるようなプレーを見せたタイガー・ウッズ(米)がバック9で失速する一方、前週豪州で行われた欧州ツアーで優勝を飾っているディフェンディング・チャンピオンのボ・バン・ペルト(米)が猛チャージをかけた。
現地時間27日に行われたCIMBアジア・パシフィック・クラシック第3ラウンド(マレーシア、ザ・マインズリゾート&GC)。米男子ツアーとアジアンツアーが共催し総勢48人のエリートフィールドで競われる大会で、バン・ペルトが5連続を含む11バーディを量産し9アンダー62をマーク。通算16アンダーまでスコアを伸ばし、前日のトーナメントリーダーであるロバート・ギャリガス(米)と首位の座を分け合った。
1打差の単独3位にクリス・カーク(米)がつけ、通算14アンダー4位タイにジェイブ・クルーガー(南ア)とブレンドン・デ・ヨング(ジンバブエ)の2人が続く展開となっている。
11位タイから一気にトップタイに浮上したバン・ペルトはこの日、17番までに11個のバーディを奪い、夢の50台が目前だった。最終18番パー4でバーディを奪えば『59』が現実のものとなる。ところがそこでバン・ペルトは第2打をバンカーに入れ、寄らず入らずのダブルボギーを叩いて『62』にとどまった。
それでもバン・ペルトは「もちろん最後のダブルボギーは悔しいし残念。でも17ホール半の自分のプレーには胸を張って良いと思う。明日もこの調子でスコアを伸ばしていきたい」と連覇と2週連続Vに意欲を見せていた。
前半5バーディをマークしてチャージが期待されたタイガーだったが「後半は凡ミスが多すぎた」と3つのボギーとダブルボギー1つを叩いたバック9のプレーを猛反省。結局ムービングデーに2つしかスコアを伸ばすことが出来ず、通算11アンダーで前日の5位タイから10位タイに後退した。
「前半は完全に自分のペースだったのに、後半は判断力もショットも鈍ってしまった。もう優勝は難しいかもしれないけれど、明日は今日バン・ペルトがマークしたような爆発的スコアを出したいと思っている」と諦めず上位にプレッシャーをかけるつもりだ。
一方、日本勢唯一出場の小林正則は実力の片鱗を見せつけた。出場48人中36位タイからスタートしたこの日、6バーディ(1ボギー)の猛攻で5アンダー66をマーク。通算7アンダー29位タイに浮上し最終日を迎えることに。賞金総額610万ドル(約5億円)のビッグイベントで小林がどこまで上位に食い込めるか注目だ。