世界ランク1位のローリー・マキロイ（北アイルランド）が逆転Vを射程圏内にとらえた。

　舞台を上海に移して行われている欧州ツアーのBMWマスターズ（中国、レイク・マラレンGC）は現地時間27日、第3ラウンドの競技を終了。この日4バーディ、1ボギーの3アンダー69にスコアをまとめたマキロイが通算15アンダーとし、首位を走るライダーカップのチームメイト、ピーター・ハンソン（スウェーデン）に1打差の単独2位と絶好のポジションをキープした。

　その他の上位陣は、通算13アンダー単独3位にこの日6アンダー66をマークしたジョージ・コージー（南ア）がつけ、通算11アンダー4位タイに欧州ツアーの賞金王レースでマキロイに次いで2位につけるジャスティン・ローズ（英）の他、世界ランク3位のルーク・ドナルド（英）、マスターズチャンピオンのチャール・シュワーツェル（南ア）らがつけている。

　ライダーカップ出場メンバーを含め世界ランクトップ5のうち4人が出場するエリートフィールド。ノーボギーの65を叩き出した前日ほどの勢いはなかったものの、安定したゴルフで首位に1打差と迫ったマキロイ。「1打ビハインドでも1打リードしていても関係ない。優勝を狙えるポジションにいることが大事なんだ。明日は持てる力をすべて出したい。ベストを尽くせば結果はあとからついてくるはず」と若き世界No.1は逆転Vに照準をピタリと合わせた。

　すでに賞金王のタイトルを手中に収めた米ツアーに続き、欧州でも賞金王に王手をかけており、今週勝てば目標のダブル賞金王に大きく前進する。最終日もマキロイの動向から目が離せそうにない。