欧米両ツアー同時賞金王を狙うローリー・マキロイ（北アイルランド）が、シンガポール、セントーサGC ザ・タンジョン＆セラポンを舞台に現地時間8日に開幕する欧州ツアー、バークレイズ・シンガポール・オープンでの決着を狙っている。

　世界ランクNo.1のマキロイは、すでに米男子ツアー賞金王を獲得。アジアンツアーと共催の同大会を含めて、残り4試合となった欧州ツアーでも約433万ドル（約3億4,657万円）を稼いでレース・トゥ・ドバイと呼ばれる賞金ランキングで首位に立っている。2位のピーター・ハンソン（スウェーデン）との差は96万ドル（約7,600万円）以上。総額600万ドル（約4億8,000万円）、優勝100万ドル（約8,000万円）の高額賞金の今大会で勝てば、王座は確定する。

　それだけに「今年はすでにとても成功している年。自分の人生にとって大きなステップとなる2つ目のメジャータイトルもとれた。今は次のシーズンにさらにメジャーで勝つことを考えている。それから世界中でもっと勝ちたい。でも、今季はまだ終わっていない。あと3試合残っているからもう1つか2つ勝てたらうれしい」と、あくまでも前向きな23歳のマキロイ。優勝で一気に欧米同時賞金王を獲得し、昨年のルーク・ドナルド（英）に続く史上2人目の快挙に向けてやる気満々だ。

　他にフィル・ミケルソン（米）、パドレイ・ハリントン（アイルランド）、Y・E・ヤン（韓）、アダム・スコット（豪）、ルイス・ウーストハウゼン（南ア）、ジョン・デイリー（米）らが参戦する。マキロイから主役の座を奪おうとしている。

　日本勢は、丸山茂樹、丸山大輔、池田勇太、平塚哲二、矢野東、小林正則、塚田好宣、片岡大育の8人が参戦。シーズン終盤に入った国内男子ツアー、三井住友VISA太平洋マスターズ（8?11日／静岡県、太平洋クラブ 御殿場コース）と同週開催のビッグイベントで金星を狙う。