石川健闘! ノーボギー『66』でベスト5入り
2013年9月9日(月)午前10:30
- この記事のキーワード
同じ年のライバル松山英樹が日本で優勝を飾ったその日、アメリカでは石川遼が久々に痛快なゴルフでベスト5に食い込んだ。
米男子ツアーとウェブ・ドットコム・ツアー(下部ツアー)の入れ替え戦“ウェブ・ドットコム・ツアー・ファイナルズ”の第2戦、チキータ・クラシック(ノースカロライナ州、リバーランCC)は現地時間8日、最終ラウンドの競技を終了。この日の石川は好調なショットにパットが噛み合ってノーボギーの6バーディを奪い、6アンダー66という好スコアをマーク。通算10アンダーでプレーオフを制して優勝したアンドリュー・サボボダ(米)に2打差と迫る単独5位に食い込んだ。
得意のフロントナインで着実に3バーディを奪った石川は「距離が長くてフェアウェイが狭い」ため、3日目まで2つしかバーディを奪えていないバックナインでも果敢に攻めて3バーディを奪取し上位争いを賑わした。
運命の入れ替え戦残り2試合に関しても「ショットは良いのでこのままのプレーを続けていけば良い」と繰り返す石川。今週のトップ5入りで弾みをつけ、このまま来季のシード権獲得まで突っ走りたいところだ。
“ファイナルズ”はレギュラーツアーのフェデックスカップポイントランキング126位から200位までの選手と、ウェブ・ドットコム・ツアーの賞金ランキング75位までの選手が激突。来季のレギュラーツアー出場権『50』を争う戦いだが、ウェブ・ドットコム・ツアーの賞金ランク上位25名がこのうち半分の「25」枠をすでに獲得しており、石川のような“転落組”に与えられた枠はわずかに「25」。
第1戦で予選落ちを喫している石川は崖っぷちの戦いが続いているが、今大会でベスト5入りしたことで暫定ランキング(最終的なランキングは全4試合終了時点で決まる)は一気に12位へ浮上。来季のシード権獲得へ一歩前進した。
勝ったサボボダとプレーオフを戦ったのは最終18番でイーグルを奪い、通算12アンダーに並んだウィル・マッケンジー(米)。しかし、18番パー5で行われたサドンデス1ホール目でパーセーブに失敗し優勝を逃した。
その他上位陣は、通算11アンダー3位タイにベン・マーティン(米)とジョン・ピーターソン(米)が入り、通算9アンダー6位タイにリッキー・バーンズ(米)、トロイ・マッテソン(米)。前週優勝のトレバー・イメルマン(南ア)は予選で姿を消している。