7ランクアップの石川「上位浮上の鍵はショット」
2013年8月11日(日)午前10:23
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苦しいシーズンを過ごしている石川遼に復調の兆しが見えて来た。
米男子ツアー今季メジャー最終戦、第95回 全米プロゴルフ選手権は現地時間10日、ニューヨーク州のオークヒルCCを舞台に第3ラウンドの競技を終了。タフなコンディションの中、28位タイからスタートした石川は粘りのゴルフで7つ順位を上げた。
スタートホールの1番でいきなりティーショットが右のラフに捕まりボギーを叩くと、2番でもパーパットを決められず連続ボギーの洗礼を受ける。そのままズルズルと後退するかに思われたが、4番パー5でグリーン手前のバンカーからピンそば2メートルに寄せてバーディを奪い返して持ち直すと、中盤の11番、12番で5?6メートルのパットを捩じ込み連続バーディでスコアを伸ばし難易度の高い上がり3ホールへ。
16番でラフから2.5メートルに寄せてバーディを奪った時点でトップ10圏内もうかがえる展開となったが、続く17番でティーショットを右に曲げボギー。18番もパーパットがカップに蹴られ連続ボギーとし、結局5バーディ、5ボギーのイーブンパー70にとどまった。それでも順位的には7ランクアップの21位タイ(通算イーブンパー)。今大会でトップ10入りなら来季のシード獲りに大きく一歩近づくとあって、明日は石川にとって大きな意味を持つ1日となりそうだ。
「我慢するしかないと思って無我夢中でやった結果。出だしの連続ボギーと上がりの連続ボギーは残念ですが、風が回っていて難しかったしピンポジションも難しかった。パープレーで順位が上がったのはそれだけタフなコンディションだったということ」とこの日のラウンドを振り返った石川。
「今日バーディを5つ獲れているので、あとはいかにボギーを減らすか。(最終日は)3アンダーか4アンダーが欲しい」と上位進出に意欲を見せた。「フェアウェイを外したりグリーンを外せば難しい状況になるので、(スコアを伸ばすための)鍵はショット」と、ラウンド後はショットの修正に余念がなかった。同い年のライバル・松山英樹(通算3オーバー/38位タイ)に最近独占されていたスポットライトを奪い返すチャンスに石川がどんなプレーを見せるのか注目だ。
≪全米プロゴルフ選手権放送予定≫
http://www.golfnetwork.co.jp/original/pgachamp2013/