来季の米男子ツアー出場権をかけ入れ替え戦に挑んでいる石川遼がムービングデーにスコア＆順位を上げた。

　米男子ツアーとウェブ・ドットコム・ツアー（下部ツアー）の入れ替え戦“ウェブ・ドットコム・ツアー・ファイナルズ”の第3戦、ネイションワイド・チルドレンズ・ホスピタル選手権は現地時間14日、オハイオ州のオハイオ・ステイト・ユニバーシティGCを舞台に、日没サスペンデッドとなった第2ラウンドの続きと第3ラウンドの競技を終了。予選ラウンドを41位タイでクリアした石川は、中盤ボギーがかさんだが12番以降4バーディを奪い返し2アンダー69でホールアウト。通算1アンダーまでスコアを戻し17位タイとまずまずのポジションをキープした。

　前週のチキータ・クラシックでも第3ラウンドでスコアを伸ばし33位タイから19位タイに順位を上げ臨んだ最終日にチャージをかけトップ5入りを果たしている石川。「予選ラウンドがそこそこでも週末スコアを伸ばせば上位に入れることを実感した」と語っており、今週もまさにそのパターンに当てはまりそうな勢いだ。このままの順位で大会を終えるとランキングは13位。シリーズ最終戦を前に1つでもランクを上げるためには2週連続トップ5入りを目指したい。

　一方、試合展開は石川と同じ1991年生まれで22歳のノ・スンヨル（韓）がトーナメントを引っ張る状況が続いている。この日は3バーディ、2ボギーの1アンダー70にとどまったが、通算10アンダーとし後続に3打差をつけ優勝に王手。石川同様今季はレギュラーツアーにフル参戦しながらフェデックスカップポイントランク160位に沈み背水の陣で入れ替え戦に挑んでいる。タイガー・ウッズ（米）と同じショーン・フォーリーコーチの教えをここで活かせるか注目だ。