松山、ナイスカムバックも不安な初日… 石川は出場ならず
2014年5月9日(金)午前10:09
松山英樹の“第5のメジャー”初日は、ローラーコースターのような一日となった。
米男子ツアーのフラッグシップ大会 ザ・プレーヤーズ選手権は現地時間8日、フロリダ州のTPCソーグラスを舞台に第1ラウンドの競技を行い、9アンダー63でプレーしたマーティン・カイマー(独)が単独首位に立つ中、大会初出場の松山はインから出た前半4ボギーと崩れたが9番以降に4連続を含む6バーディと見事にカムバック。2アンダー70をマークして29位タイとまずまずのスタートを切った。
この日の松山はショットこそ安定しているもののパットが入らない。3番パー3で10メートルから3パットすると4番では2メートルのパーパットが入らず、5番も22メートルからだが3パットして3連続ボギー。7番もボギーとして4オーバーまでスコアを落としてしまう。8番パー3でティーショットを左のラフに外しアプローチも2.7メートルと寄せきれなかったが、このパーパットを沈めたところでようやく落ち着いた。
9番パー5で4メートルを沈めて初バーディを奪うとここからは別人のようにパットが入り出す。10番1メートル、11番パー5では4メートルに2オンして2パット。12番も左3メートルを沈めた松山は4連続バーディで一気にイーブンパーにスコアを戻した。14番、15番も連続バーディを奪って2アンダーとし大ギャラリーが待ち構える上がり3ホールに突入。アイランドグリーンが名物の17番パー3では4メートルのバーディチャンスだったが決められず最終ホールへ向かった。
ところが、18番フェアウェイからの第2打を打とうとしたとき、松山に異変が起こる。何の変哲もないように見えるライから普通にスイングしたはずが、インパクトを迎える直前あたりでスイングを大きく崩し打った後もかがみこむようなしぐさを見せたのだ。パーでしのいでカップからボールを拾うときも右足を後ろに曲げて左ひざだけを屈伸する不思議なポーズをとった。
ホールアウト後は、体の変調についての質問に一瞬間をおいて「大丈夫です」と気丈に答えたが、腰か背中かいずれかに不安があるのは一目瞭然。左手首のケガもやっと癒えてきたという段階だけに大事に至っていないことを祈るばかりだ。
また、ウェイティングリスト1番目だった石川遼は、早朝にコース入りして準備していたが、残念ながら最終組まで欠場者が出ずに出場はならなかった。日本からとんぼ返りで体調を崩していることもありそのまま同じフロリダ州内オーランドの自宅へと向かった石川。次週のHPバイロン・ネルソン選手権(15?18日/テキサス州フォーシーズンズ・リゾート)で4戦ぶりの米ツアー復帰を果たすことが決まっている。