石川初V行ける2位タイ! A.スコット、コースレコードで奪首
2014年3月21日(金)午前9:32
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コースレコードタイをマークし単独トップに立ったアダム・スコット(豪)に肉薄する勢いで石川遼がスタートダッシュに成功した。
米男子ツアーのアーノルド・パーマー招待が現地時間20日、フロリダ州のベイヒルC&ロッジを舞台に開幕。第1ラウンドが行われたこの日、石川は好調なショットとパットで8バーディ(1ボギー)を量産。7アンダー65をマークし単独首位に立ったスコットに3打差の2位タイと、米ツアー初Vに向け絶好の滑り出しを切った。
快進撃の始まりは4番パー5。ティーショットをきっちりフェアウェイに収めた石川はセカンドショットでグリーンをとらえ楽々2パットでバーディを奪う。そのまま前半をノーボギーの3アンダー33で折り返すと、後半に入っても勢いは衰えず12番から16番の5ホールで1つのボギーを挟んで4バーディの固め打ち。池絡みの最終18番もセカンドショットをピンそば1.8メートルにぴたりと寄せバーディを奪ってギャラリーの喝采を浴びた。
会心のゴルフに本人も「久しぶり内容がとても良かった」と手応えを滲ませたが、好スコアにも浮かれることなく「これを4日間続けられるかどうかがゴルフだし、明日はまた違う1日。このまま行けばグリーンがもっと乾いて速くなるので、下りのパットは警戒したい」と気を引き締める。
かつて「20歳でマスターズ優勝」の夢を追いかけたものの、今年はまだメジャー初戦の出場資格さえ取れていない。4月の第2週に迫ったマスターズ(4月10?13日/ジョージア州オーガスタナショナルGC)に滑り込み出場するためには、優勝するのが一番の近道(あるいは世界ランクトップ50入り)。残り3日、好発進を生かし最後まで優勝戦線に食らいついて行ってもらいたい。
一方、単独トップに立ったスコットは2イーグル、7バーディ(1ボギー)の猛チャージで10アンダー62。現在世界ランク1位でディフェンディング・チャンピオンのタイガー・ウッズ(米)が腰痛で欠場しているため、もしここでスコットが優勝すればグレッグ・ノーマン(豪)以来2人目のオーストラリア人世界No.1が誕生することになる。マスターズ連覇も視野に入れたスコットがどこまで突っ走るのかも注目だ。
その他、石川と同じ2位タイにジョン・メリック(米)がつけ、スコットに4打差の単独4位にゴンサロ・フェルナンデス-カスタノ(スペイン)。5アンダー67、5位タイにブラント・スネデカー(米)、ポール・ケイシー(英)、フランセスコ・モリナリ(伊)ら国際色豊かな面々が名を連ね、大会ホスト、アーノルド・パーマーの孫サム・サウンダース(米)が3アンダー69、17位タイとまずまずのポジションを確保した。
またスコットがコースレコードで単独トップ発進を切る中、スコットと同じマスターズチャンピオンのひとりブッバ・ワトソン(米)が6番パー5でまさかの『11』を叩くなど11オーバー83の大乱調。第1ラウンド終了時点で棄権を表明している。