石川8位タイ好位置で最終日へ A.スコット完全V王手!
2014年3月23日(日)午前9:50
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石川遼がトップ10圏内で最終日を迎えることになった。
米男子ツアーのアーノルド・パーマー招待は現地時間22日、フロリダ州のベイヒルC&ロッジを舞台に第3ラウンドの競技を終了。10位タイからスタートした石川は、前半「硬くなっていた」と、ショットが左へ、左へと曲がって自分のプレーが出来ず。だが後半に入ると3連続バーディを奪って盛り返し2アンダー70でホールアウト。通算7アンダーは首位を走るアダム・スコット(豪)とは8打差もあるが8位タイの好位置をキープした。
ボギーが先行する苦しい前半の展開にも「10番のドライバーが上手くいったので後半良いプレーが出来れば良いな、と思った」という石川は、その言葉通り11番で6メートルのパットを沈めてバーディを奪うと、12番は見事なアプローチでタップインバーディ。13番でもチャンスを生かし3連続バーディ奪取に成功。前日に手こずったロングパットもタッチが合い始め「1日で修正出来て良かった」と手応えを滲ませた。
優勝には初日から首位を走るスコットという高い壁がそびえているが「明日スコットがスコアを落とさなければ誰も追いつけない。優勝争いはスコット次第。そういった意味では(優勝のことは気にせず)自分のプレーに集中できる。最終日は今日より良い形でプレー出来れば」と前向きにとらえている。
来月に迫ったマスターズ(4月10?13日/ジョージア州、オーガスタナショナルGC)への出場権をつかむためには残り試合で優勝するか世界ランクトップ50以内に入るしかない。最後まで諦めず最善を尽くしてもらいたい。
石川が「スコット次第」と言った優勝争いは、この日当のスコットの勢いが止まり5バーディ、4ボギーの1アンダー71にとどまったが通算スコアは15アンダー。単独2位に浮上したキーガン・ブラッドリー(米)に3打差をつけ完全Vに王手をかけた。3連覇がかかっていたタイガー・ウッズ(米)が腰痛で欠場したため、スコットが勝てば初の世界No.1に浮上することになる。マスターズ連覇に弾みをつけるためにも最終日、崩れるわけにはいかない。
その他上位陣は、通算11アンダー3位タイにマット・エブリー(米)とジェイソン・コクラック(米)が並び、通算10アンダー5位タイにチェッソン・ハドリー(米)、フランセスコ・モリナリ(伊)。イアン・ポルター(英)が前日の10位タイから通算8アンダー単独7位に浮上している。