大会初日、国内女子ツアーのデビュー戦に挑んだ妹の葉子のスコアを下回る『83』を叩き「不甲斐なさに自分でもびっくりしている」と語った石川遼。最下位からのスタートとなった2日目は何とか持ち直したものの、決勝ラウンド進出はならなかった。

　米男子ツアーのトランジションズ選手権（フロリダ州インニスブルック・リゾート）は現地時間の19日、第2ラウンドの競技を修了。前日大きく出遅れた石川は3バーディ、3ボギーのイーブンパー71にスコアをまとめたが、通算12オーバーは下から数えて3番目に悪い140位（棄権2人を除く）で予選ラウンドを終了。カットラインの通算2オーバーには遠く及ばなかった。

　4月第2週のメジャー初戦マスターズを視野に入れ、最終調整の意味合いで今週からアメリカに渡り連戦をこなす予定の石川。だが初日はショットが曲がり、チョロあり、3パットありと、散々な内容。ダブルボギー2つ、トリプルボギー1つ、ボギーを6個叩いてまさかの最下位に沈んだ。2日目もパッティングこそ調子が戻ったが、ショットの精度は世界のトップと太刀打ち出来るレベルとはほど遠く、今後に課題を残す内容となった。次週は気持ちを切り替え、本来の実力を発揮してもらいたい。

　一方、前週に引き続いての米ツアー出場となった池田勇太は、出だし4ホールで3つのバーディを奪う幸先の良いスタートで波に乗り、2アンダー69をマーク。通算1オーバーは初日から50ランクアップの55位タイに浮上。予選突破に黄信号が灯っていたが、その危機を自らの手で乗り越え、ケニー・ぺリー（米）、ザック・ジョンソン（米）ら実力者と並び、余裕で決勝ラウンド進出を決めた。