たくましさを増した石川の2014年に期待!
2013年12月29日(日)午前11:31
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2014年は一皮剥けた石川遼が見られそうだ。
米男子ツアー本格デビューとなった2013年、石川は賞金ランク151位に沈みシード権を逃した。初戦から3試合連続予選落ちを喫すると、出場23試合中予選を通ったのは13試合にとどまりトップ10入りはHPバイロン・ネルソン選手権(10位タイ)の1回だけ。環境の変化、芝の変化に戸惑い、スイングに悩み、試行錯誤を繰り返した石川だったが、下部ツアーとの入れ替え戦で上位に入りシード権を死守。その頃から調子は大きく上向いた。
2013-2014シーズンがスタートすると2戦目のシュライナーズ・ホスピタルズ for チルドレン・オープンで最終日に『65』をマークし2位タイに食い込み、現在フェデックスカップポイントランク17位。ちなみにシステム変更により、今後シード権は賞金ランクではなくフェデックスカップポイントの上位125位以内に与えられることになっている。
米ツアーデビュー当初は欧米の選手に比べて球質が軽く、風の影響を受けやすかったが、最近は当たりが厚い“重い球”を打つようになってきた。また松山英樹が米ツアーに参戦したことも良い刺激になり、モチベーションが上がっているように感じる。
苦しい時期を乗り越え、たくましさを増した石川。小さい頃掲げた「20歳でマスターズ制覇」の夢は叶わなかったが、挑戦はまだ始まったばかり。同い年のライバル松山と優勝争いを演じる姿を2014年には見られるかもしれない。