松山が挑む第5のメジャー! 石川は未だウェイティング
2014年5月7日(水)午前11:26
“第5のメジャー”に松山英樹が挑む。
米男子ツアーのザ・プレーヤーズ選手権は現地時間8日、フロリダ州のTPCソーグラスを舞台に開幕。同大会は別名「第5のメジャー」とも言われ、米ツアー主催競技の中で最も権威のあるフラッグシップトーナメントだ。
賞金総額はツアー最高額の1,000万ドル(約10億円)、フェデックスカップポイントもレギュラーシーズン最高の600ポイント付与される今大会のフィールドは、メジャー同等に厚い。開催コースのTPCソーグラスは奇才ピート・ダイ設計で、17番ホールパー3のアイランドグリーンは全米で最も有名なホールの1つだ。昨季は、タイガー・ウッズ(米)が調子の良さを示してシーズン4勝目を挙げた。だが、今季はその姿をTPCソーグラスで見ることは出来ない。腰の手術により長期離脱しているタイガーの復帰は少なくとも夏以降とみられている。
本命不在の“第5のメジャー”を制するのは誰か。注目は初出場が予定されている松山だろう。左手首故障の影響でマスターズ、RBCヘリテイジと予選落ちが続いていた松山も、前週のウェルズ・ファーゴ選手権で予選を通過。上位には入れなかったものの38位タイとなり、左手の状態がそう悪くないことを証明して見せた。世界ランキング26位で堂々と出場権を獲得し乗り込んでくるフラッグシップ大会は、ショットメーカー向きのコースと言われており上位進出も十分狙えそうだ。
国内男子ツアーで2試合に出場し再び米ツアーに戻ってきた石川遼は、現在のところ出場資格がない。だが、ウェイティングの1番にいるとあって、1人でも欠場者が出れば“第5のメジャー”のステージに立てる。今季は5年連続で出場してきたマスターズでプレー出来ない悔しさを味わっているだけに、なんとか出場権をつかみたいところだ。
その他、世界ランクNo.2のアダム・スコット(米)、No.3のヘンリック・ステンソン(スウェーデン)や、マスターズ王者バッバ・ワトソン(米)、フィル・ミケルソン(米)、ジム・フューリック(米)らも揃って出場。特に今年マスターズ2勝目を挙げたばかりのワトソンは、持ち前の圧倒的な飛距離がTPCソーグラスでもアドバンテージになるとあって、大会未勝利の優勝候補筆頭に挙げられている。
ローリー・マキロイ(北アイルランド)は、TPCソーグラスでは初出場から3回連続予選落ち(11年は不出場)を喫するなど不得意なコースのひとつだったが、昨季ようやく予選を通過して8位タイに入った。マスターズを含めてここ3試合トップ10入りが続くなど、好調さを取り戻しつつあるだけに復活優勝といきたいところだ。