松山「どこまでやれるか楽しみ」 石川はウェイティング1番のまま
2014年5月8日(木)午前11:19
日本の二枚看板が、全く違う立場で“第5のメジャー”にアプローチしている。
米男子ツアーのフラッグシップ大会 ザ・プレーヤーズ選手権は現地時間8日、フロリダ州のTPCソーグラスを舞台に開幕。今大会のフィールドには松山英樹、石川遼の日本勢がエントリーしているが、現在2人を取り巻く状況は180度違う。
4月28日付けの世界ランキングで28位(現在は26位)に入った松山は、上位50選手の資格で出場権を獲得。左手首故障の影響でマスターズ、RBCヘリテイジと予選落ちが続いていたが、前週のウェルズ・ファーゴ選手権で38位タイに入りひとまず左手の不安を払拭して現地入りした。
一方の石川はRBCヘリテイジ終了後、日本に一時帰国して国内ツアー2戦に出場。初戦こそ2日目以降に崩れて26位タイに沈んだが、10年の最終日に世界主要ツアー最少ストローク『58』を記録した中日クラウンズで4日間にわたり優勝争いに加わって5位タイとまずまずの結果を手にした。その後、とんぼ返りで現地入りしたものの、7日午後10時現在、ウェイティング1番とはいえ出場権がなく、プレーするチャンスを待っている状況だ。
大会2日前には揃ってバックナイン9ホールを練習ラウンド。「調子がそんなに良いわけじゃない」と松山がショットの不安定さに首を傾げれば、石川の方も日本から移動してきたばかりの疲れた様子が目立った。
大会前日は、午前9時から初出場者が揃っての記者会見が予定されていたため、松山はその前の6時50分からフロントナイン9ホールをラウンド。会見では「ショットの精度がすごく求められる」とコースの印象を口にした。その上で子供の頃からテレビで見ていた大会に出られる喜びを語り「自分がどこまでやれるか楽しみ」と不敵な笑みものぞかせている。
一方の石川は、時差ボケと疲労を取るためホテルで休養を決め込み、欠場者が出た際の繰り上がり出場をひたすら待つ態勢をとった。大会初日の8日午後2時21分(日本時間:9日午前3時21分)の最終組スタートまでは出場のチャンスがあるだけに、まだまだ希望は捨てていない。