米男子ツアーのドイツ銀行選手権は現地時間29日、マサチューセッツ州のTPCボストンを舞台に開幕。前週から始まったプレーオフシリーズ（全4戦）の第2戦となる同大会は、フェデックスカップ・ポイントランキング100位までの選手が出場を許される。

　第1戦 ザ・バークレイズはレギュラーシーズン未勝利のハンター・メイハン（米）が優勝。一方、初の年間王者（ポイントランクトップ）を狙うローリー・マキロイ（北アイルランド）は22位タイに終わり、ポイントでもメイハンにかわされ2位に後退することに。同じく世界ランキングNo.1として臨んだ2012年ドイツ銀行選手権で優勝しているが、大会2勝目で再びポイントランクトップに返り咲けるか。

　また、今大会は日本勢2人にとっても正念場となってきそう。前週大会で19位タイに入った石川遼は最新ポイントランキングで第3戦 BMW選手権（9月4?7日／コロラド州チェリーヒルズCC）出場圏内の56位（70位まで）に浮上。30位以内が出場を許される最終戦 ツアー選手権（9月11?14日／ジョージア州イースト・レイクGC）も見えてきているだけに今大会でも上位進出を狙いたい。

　一方、現在ポイントランク24位の松山英樹は早いうちに最終戦出場を決めたいところ。前週はパッティングに苦しみ30位タイに終わったが、ショットは悪くないだけに今大会ではグリーン周りでの復調がカギとなってきそうだ。

　ディフェンディング・チャンピオンはヘンリック・ステンソン（スウェーデン）。今年のメイハンと同じくレギュラーシーズンでは未勝利だったが、この1勝で勢いに乗るとプレーオフ最終戦も制して年間王者となり1,000万ドル（約10億円）のビッグボーナスを手に入れた。年間王者への足がかりになるとも言える同大会だけに、激戦が展開されることは間違いないだろう。