小田の最終戦は50位タイ 年内マスターズ逃すも14年は最高の1年に
2014年12月15日(月)午後5:30
アジアンツアーのタイランドゴルフ選手権は現地時間14日、同地のアマタスプリングCCを舞台に最終ラウンドの競技を終了。リー・ウェストウッド(英)が通算8アンダーで優勝、1打差の2位タイにマーティン・カイマー(独)と欧州勢が“ワンツー”を独占する中、2014年日本ツアー賞金王の小田孔明は通算9オーバー50位タイに終わった。
総勢9名と多くの日本勢が参戦した今大会だが、中でも多くの注目を浴びたのが、今年最優秀選手賞、賞金ランキング賞、平均ストローク賞、ゴルフ記者賞の国内4冠を達成した小田だ。大会前の世界ランキングは53位。ここで上位進出を果たすことが出来れば、年末の時点で上位50人に付与される15年マスターズ行きを決められる可能性があった。
その小田は初日こそ43位タイ発進と出遅れたが、2日目に2アンダー70をマークして通算イーブンパー9位タイに浮上。トップと4打差とVも狙える位置につけた。このままの調子でさらなる上位を目指したかったが、3日目は14番パー4のダブルボギーを含む「79」と乱調。最終日も74とリズムを取り戻すことが出来ないまま、14年最後の試合を終えた。
米国時間14日に発表された最新世界ランキングでは58位に後退。年内のマスターズ出場権獲得とはならなかったが、今年が小田にとってベストシーズンだったことに変わりはない。JTカップ後には「来季はメジャーにもいけると思うので良い成績を残したい」と語っていた今年度賞金王。今はゆっくり身体を休めるとして、来年は大舞台で暴れまわる『孔明』に期待したい。
その他の日本勢は、市原弘大、片岡大育が通算1オーバー16位タイに入ったのが最上位。通算3オーバー22位タイに岩田寛、川村昌弘が続き、通算5オーバー29位タイに片山晋呉、通算12オーバー65位タイに塚田好宣が入った。一方、谷昭範はカットラインに届かず予選落ち、小林正則は右肩痛を発症し第1ラウンド途中で無念の棄権となっている。