注目選手振り返りと展望 ?石川遼? Part.1
2015年1月5日(月)午前11:28
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今年は目標としていたプレーオフシリーズ第3戦のBMW選手権、そして最終戦のツアー選手権出場こそ叶わなかったものの、第2戦のドイツ銀行選手権まで進出。石川遼にとって米ツアー2年目の2013-14シーズンは、一歩ずつながらも『前進』を重ねた一年だった。
【入れ替え戦後に見せた精神面での成長】
思えば昨シーズンは、ツアーカードをめぐるサバイバルレースから始まった。2013シーズン、レギュラーツアーでシード権を逃した石川は、下部ツアーとの入れ替え戦である「ファイナルズ」に参戦。トップ25以内に入らなければシードが獲れない4試合のうち3試合でベスト10に入り、総合順位13位で出場権をつかんだ。
この4試合が良い意味で刺激になったのかもしれない。迎えた新シーズンは、2戦目のシュライナーズ・ホスピタルズ for チルドレン・オープンで2位タイと好スタート。2013年11月のワールドカップゴルフでは、個人戦で5位タイ、谷原秀人と組んだチーム戦でも3位タイの好成績を残すなど、精神的に強くなった姿を披露してみせた。
【6年連続でのマスターズ出場ならず…】
年明け後の2014年は、1月のファーマーズ・インシュランスオープンで7位タイ。この頃にはマスターズ出場もかすかに見え始めていたが、その後は3戦連続で予選落ち、アーノルド・パーマー招待で8位タイに入ったものの、夢の祭典には手が届かなかった。5年連続で出場してきた大舞台を逃したショックは大きかっただろう。