注目選手振り返りと展望 ?石川遼? Part.2
2015年1月5日(月)午前11:31
- この記事のキーワード
【緊急帰国 そして1年8か月ぶり国内V】
その後、マスターズに続いて全米オープン出場も逃した石川は「世界にも通用するスイング作りと優勝の両立」を目指して緊急帰国。シーズン中としては異例ともいえる約1か月のキャンプを敢行する。練習は丸1日に及ぶハードなものだったが、繰り返し行っていくうちに徐々に納得のいくスイングも増えていった。
そんな中で迎えたのが7月の国内ツアー、セガサミーカップだ。初日から好プレーを続けた石川は、3日目を終えてトップと2打差に浮上。最終日は困難に見舞われながらもプレーオフに持ち込むと、サドンデスの3ホールは「ドライバーからパットまで緊張と重圧の中で良いのが打てた」と会心の出来で、約1年8か月ぶりの優勝を飾った。
【一歩ずつながらも『前進』を重ねた1年】
この1勝により出場権を獲得した全英オープン、続く全米プロゴルフ選手権のメジャー2戦では残念ながら予選落ちに終わったが、今年は前半戦の貯金を生かしてシード権確保に成功。初挑戦のプレーオフシリーズでも、有力選手が姿を消していく中、その年のフェデックスランク上位75名の選手だけが出場を許される第2戦までコマを進めた。
また、10月からスタートした2014-15シーズンでは、出場3試合すべてで予選を通過するなど、これまで障害となってきたムラっけも徐々に解消されてきた。「一歩ずつですが、前進できた年だったと思っています。進んだと思ったら立ち止まり、の繰り返しですが、全ての経験を生かし進んでこれていると思います」と自身のブログで振り返った石川の2015年が今から楽しみだ。