海外男子

石川、3打差11位タイで最終日へ！　上位は混戦も「差が詰まっているからこそ、1打の重みがある」　松山はスコア伸ばせず「迷いながらやっている」

2015年5月10日（日）午前9:14

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（写真提供:Getty Images）

　米男子ツアーのザ・プレーヤーズ選手権は現地時間9日、フロリダ州のTPCソーグラスを舞台に第3ラウンドの競技を終了。石川遼が、第2ラウンドに続く3アンダー「69」で回った。通算7アンダーまでスコアを伸ばし、トップと3打差の11位タイで最終日を迎えることとなった。

　13位タイで決勝ラウンドに進出した石川は、この日イアン・ポルター（英）とのラウンド。2番のパー5で2オンに成功すると、約7メートルのイーグルパットは惜しくも外れたがバーディを奪取。4番から連続バーディをマークするなど、前半を3アンダーで折り返す。

　バックナインでも10番で先にバーディが来るが、その後2つボギーを叩いて迎えた最終18番。フェアウェイ左から放った第2打で、ピンそば約3.6メートルに寄せてバーディ。5バーディ（2ボギー）とこの日もバーディを量産。順位では大きく浮上とはならなかったが、トップとの差は着実に縮め、最終日は優勝争いに絡めるかが注目となる。

　3日目を終えて、フェアウェイキープ率は61.9％（48位タイ）、パーオン率は66.7％（34位タイ）、ストローク・ゲインド・パッティングは2.4（23位）と決して良いとは言えず、本人も「ショットの感触は良くなかった」と話す。しかし「18番のショットは寄って、明日に繋がる」と最終ホールでのバーディには満足しているようだ。

　最終日でもカギになるのはやはりパッティングだ。バーディチャンスをものにできないシーンがいくつかあり、さらに13番のパットでは「カップに影がかかっていて、ラインが読めなかった」と原因を明かした。「上は差が詰まっていてびっくりした。差が詰まっているからこそ、1打の重みがある」と無駄なミスを減らすことが優勝争いに加わる絶対条件だ。「順位がどうなるか誰も分からないが、これまでと同じようにベストを尽くしたい」と話した石川は最終ラウンドでビリー・ホーシェル（米）とラウンドする。

　一方、27位タイから出た松山は立ち上がりの1番でバーディを奪うも、前半のうちに2ボギーを喫し、1オーバーで折り返し。後半は10番、16番でバーディをマークしたものの、18番で約3メートルのパーパットを外し痛恨のボギー。3バーディ、3ボギーとイーブンパー72でスコアを伸ばせず、通算3アンダー40位タイに後退している。

「良いところもあれば、悪いところもあった」と振り返った松山は「パットもそういう感じで波に乗れなかった」と伸び悩んだ原因を分析。「良いショットと悪いショットの差が出てる。それが良い方向に向かっていけば良いが、迷いながらやっている」と苦しい胸の内を明かした。「試合になると、なかなか思い切って打てないところがある。それを早く修正できればスコアも出ると思う」と話し、最終日は「少しでも上の順位に行けるように頑張りたい」と意気込んだ。

　通算10アンダーの単独トップはクリス・カーク（米）。2008年覇者のセルヒオ・ガルシア（スペイン）が5アンダー67で通算8アンダー5位タイに浮上している。世界ランキングNo.1のローリー・マキロイ（北アイルランド）は通算6アンダーで、アダム・スコット（豪）、バッバ・ワトソン（米）らと並び17位タイとなっている。

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