いよいよ開幕を迎える今季メジャー第2戦「全米オープンゴルフ選手権」。日本人初のメジャー制覇に最も近いのは、先ごろ発表のパワーランキング（優勝予想）で3位という高評価を受けた松山英樹だろう。

日本人選手では1980年大会でジャック・ニクラウスとの激闘を演じた青木功の2位がメジャー最高。全米オープンで日本人がトップ10入りしたのは、青木や1987年の中嶋常幸（9位タイ）、1989年の尾崎将司（6位タイ）、2004年の丸山茂樹（4位タイ）と一昨年の松山（10位タイ）の5回のみと、同大会は日本人選手にとっては遠いタイトルの一つといえる。しかし、松山への期待の大きさは優勝予想の結果が表わす通りだ。

（写真提供:Getty Images）

松山は今季、メジャー初戦のマスターズで5位に入り、これまでのトップ10入り回数でジョーダン・スピースに次ぐ2位につけるなど着実に結果を残してきている。ライバル視するスピースがマスターズを制覇した際には「スピースにできるなら自分にも出来る」と気を吐いており、メジャー制覇にかける思いの大きさがうかがわれた。

昨年、日本ツアーのダンロップフェニックストーナメントで松山と優勝争いを演じたスピースは「英樹を尊敬している。去年のザ・メモリアルでは大きな舞台で勝てることを証明した。ここ数年間何度も同じ組でプレーしてきたが、世界を代表する選手だと思う」と同選手を称賛。

「日本でプレーした時、英樹についたギャラリーの数を目の当たりにして、彼がどう思われているのかが分かった。その時は英樹に1打差で負け、彼が優勝した。とても楽しい一週間だった。もう一度彼と優勝争いがしたい。あの戦いはとても楽しくてお互いを尊敬し合っていた」と日本での戦いを振り返っている。

スピースが雪辱を果たすか、それとも松山が昨年の再現を見せるか。大舞台での両雄の戦いから目が離せない。

6月16日放送 LIVE FROM 全米オープンより

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