B.ハース、P.ミケルソンらとのプレーオフ制し劇的V! 石川72位タイ
2012年2月20日(月)午後1:18
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まれに見る混戦に劇的な終止符を打ったのは、昨季のフェデックスカップ王者ビル・ハース(米)だった。
現地時間19日に行われた米男子ツアーのノーザン・トラスト・オープン最終ラウンド(カリフォルニア州、リビエラCC)。2週連続優勝を狙ったフィル・ミケルソン(米)の野望はハースがねじ込んだ14メートルものロングパットによって脆くも崩れ去った。
最終日、首位タイからスタートしたミケルソンとキーガン・ブラッドリー(米)がスコアを伸ばせずもたつく間に、ハースは1番でいきなりイーグル逃しのバーディを奪って2人にプレッシャーをかける。終盤まで混戦が続いたものの、ハースは2アンダー69をマークして通算7アンダーでホールアウトした時点でリーダーボードの最上段に立っていた。
一方、ミケルソンとブラッドリーのメジャーチャンピオンコンビは終盤にボギーを連発。それでもともにハースと1打差で迎えた最終18番でミケルソンは8メートル、ブラッドリーは4メートルのバーディパットを気合いでねじ込み決着は3人によるプレーオフにもつれ込む。
そして迎えたサドンデス2ホール目(10番)でドラマはクライマックスを迎える。315ヤードとワンオン可能なパー4で3人ともグリーンをとらえることは出来ず、ハースは奥にこぼしてアプローチが寄らず、14メートルのロングパットを残すことに。ミケルソンはラフからバンカーを渡り歩きパーをセーブするのがやっと。ブラッドリーはハースよりずっと短い5メートル弱のバーディチャンスに寄せたが、先にハースが14メートルをねじ込みバーディ。その気迫に押されたブラッドリーは5メートル弱のパットを決めきれずハースが逆転でツアー通算4勝目を手中に収めた。地味な男が、メジャーチャンプ2人の息の根を止めるド派手なゴルフで昨季のフェデックス王者がフロックでなかったことを証明して見せた。
2打差の4位タイに、この日7アンダー64と爆発したセルヒオ・ガルシア(スペイン)、ダスティン・ジョンソン(米)ら4人が入り、ディフェンディング・チャンピオンのアーロン・バデリー(豪)はジム・フューリック(米)らと並び通算3アンダー11位タイにとどまった。
また世界ランク1位のルーク・ドナルド(英)は安定したゴルフが影を潜め、6連続ボギーを叩いてリーダーボードを急降下。通算7オーバーで前日より30ランクダウンの56位タイに終わっている。
日本勢で唯一予選を突破した石川遼は最終日バーディを1つしか奪えず6オーバー77。通算12オーバーで予選を通過した76人中72位タイで4日間の競技を終了した。
尚、今田竜二、池田勇太は決勝ラウンド進出を逃している。