「60cmへの集中力と崩れそうな時の強い精神力」選手が感じた今年の全米オープンとは?
2015年8月7日(金)午後5:23
(LIVE FROM 全米オープンより)
「今日は失うものは何もないという気持ちで攻めのゴルフに徹した。これまでの3日間も調子は悪く無かったが、いまいち噛み合わなかった。練習していても何が悪いかよくわからないとフラストレーションが溜まる。でも、今週はそういうこと考えずに集中して、我慢のゴルフを続けないといけなかった。スタート前にピンポジションを確認して、今日は多くのホールで良いショットをすれば傾斜を使って寄せられることはわかっていた。だから、フェアウェイをキープして良いショットを打ちチャンスを作ることを心掛けた。昨日までは良いスコアに繋がらなかったけど、今日は全てがうまくいって良かった。」
コース攻略法を説明したスコットとは対象的に、最終日に「67」で3つスコアを伸ばし25位タイで大会を終えたビリー・ホーシェルはグリーンに加えてギャラリー対応の問題を口にした。
ビリー・ホーシェル「グリーンの問題とファンへの対応を含め総合的に見て今回の全米オープンにはがっかりだ」
(LIVE FROM 全米オープンより)
「選手が文句をよく言うと思われるけど、私たちプレーヤは滅多に不満を言わない。だからこそ、今回のことは重く受け止めてもらいたい。グリーンについては自分を含め多くの選手がUSGAにがっかりした。ティーからグリーン手前までは素晴らしいコースだが、グリーンがとにかくひどかった。グリーン面が改善されればここまで不満も出なかっただろうし、3?6mのパットももっと決まっただろう。 グリーンだけではなく、ファンへの対応がさらに深刻だった。太平洋岸北西部で1998年の全米プロ以降初となる開催だったにも関わらず、観戦はスタンド席に限定されるなど、ファンの期待を裏切るものだった。」
昨日までパッティングに苦労したローリー・マキロイは13番までに6バーディを奪い、一時首位と2打差の2アンダーまで伸ばした。最終結果は通算イーブンパーの9位タイとなったが、やはりパッティングの問題と最終日のラウンドを振り返った。
ローリー・マキロイ「4日間を通じて上がり4ホールで良いプレーが出来なかった。とにかくパッティングが悪かった。」
(LIVE FROM 全米オープンより)
「今日は好スタートを切って波に乗れた。13番でロングパットを決めた時には、16番と18番でバーディを取って4アンダーにすれば優勝も夢じゃないと本気で思った。14番は簡単にバーディが奪えるホールじゃないことはわかっていた。それよりも次の15番で良いショットをしたのに、パッティングのスピードが合わずショートしてボギーにしたことが痛かった。続く、距離が短い16番パー4ではバーディが取れず、17番パー3では3パットでボギー。4日間を通じて上がり4ホールで良いプレーが出来なかった。ショットはこれまでのメジャーの中でも良かったのに、とにかくパッティングが悪かった。全英オープンに向けてはパッティングの練習を重点的に行って、去年の良いイメージを思い出したい。」
まさか、まさかの連続で大接戦による優勝争いを演じ、最後は劇的な結末で優勝となったジョーダン・スピースはこのように最終日を振り返った。
ジョーダン・スピース「あんな衝撃的な終わり方をするのは世界中でも全米オープンだけでしょう。このコースは60cmのパットも難しい」
(LIVE FROM 全米オープンより)
「最終日はとてもエキサイティングだった。優勝できたなんて今でも実感がわかない。ダスティン・ジョンソンがイーグルを決めるだろうから、自分は負けたと思っていた。それがイーグルパットを外して、1mくらいの返しのパットが残って、それも外したと知った時には、“えっ!嘘だろ!?”と驚いた。今回のグリーンは硬くて早く表面が凸凹で、ボールがふらついてきれいに転がらない。だから、60cmのパッティングでも難しくなる。インに入ってからはタップインの距離でも特に注意して打つよう心掛けた。今週はショットがベストでは無かったけど、キャディーのコース知識に助けられたことと、マスターズの経験から崩れてしまいそうな時にどうにか踏ん張って戦い抜く精神面での強さで勝つことができた。」
勝者の言葉は何よりも重く感じる。若干21歳にしてメジャー二連勝を飾ったスピースが語った、“60cmへの集中”と“崩れそうな時に踏ん張る強い精神力”。
そして何より見ているゴルフファンも感じたエキサイティングなゲームを「世界中でも全米オープンだけ」と口にしたこと。
今回のUSGAのセッティングや開催コース「チェンバーズベイ」はゴルフ界に大きなインパクトを与えたことは間違いない。それと同時に多くのゴルフファンの記憶に残ったことだろう。
次なるメジャー全英オープン(7月)と全米プロゴルフ選手権(8月)ではどんなドラマが待っているのだろうか。
筋書きのないドラマ、あの興奮をもう一度!大接戦の全米オープンをプレイバック 6/27(土)?28(日)緊急放送決定
大接戦となった今年の全米オープンを視聴者皆さまからのリクエストにお応えして、緊急放送致します。難コース「チェンバーズベイ」を舞台に繰り広げられた熱い戦いをぜひご覧下さい。
【緊急放送】
6/27(土)午前11時?午後2時 「全米オープンゴルフ選手権3日目」
6/28(日)午前11時?午後2時 「全米オープンゴルフ選手権最終日」
※注意※
権利上の都合により、「全米オープンゴルフ選手権」の中継はGOLF NETWORK PLUS TV等での、パソコン・スマホ・タブレットによる「全米オープンゴルフ選手権」の配信はございませんのでご了承ください。