天国の亡き父へ、最高のプレーを届けたR.パーマー
2015年8月7日(金)午後3:00
フェデックスカップ・プレーオフシリーズが遂に開幕。125人がシーズン王者を目指して戦う。これまでトロフィには偉大な名前が刻まれてきており、多くの選手がこのタイトルを最大のゴールにしている。
しかし、新たな王者となるにはプレッシャーのかかった4試合を戦い抜く必要がある。ニュージャージー州のプレインフィールドCCで開催された第1戦のザ バークレイズ。1000万ドルのボーナスを獲得するために戦う者、次の試合に出場するために必死にランキングを上げようとする者が入り混じったフィールドでライアン・パーマーは別の思いを抱きながらプレーをしていた。
(写真提供:Getty Images)
テキサス出身の38歳は開幕の1週間ほど前に父親のブッチさんを交通事故で亡くしたばかりだった。しかし、彼の父親は息子がゴルフを続けることだけを願っており、大会に出場。亡き父のマネークリップをベルトにつけてプレーし、初日をトップと4打差の69で終えると、金曜日は67で回り、トータル4アンダーまでスコアを伸ばした。
父親ことを思いながら穏やかな気持ちでプレーしていると話したパーマー。土曜日はバックナインで2つのボギーを叩きながらも5アンダー65で回り、トップと2打差の好位置につけた。そして、進級をかけた期末試験のような雰囲気に包まれる日曜日。頭をよぎるのはゴルフのことだけではなかっただろうが、父親に見守られながらプレーしたことに間違いはない。最終ラウンドは70に終わったものの、辛く悲しい思いを胸に最終ホールのパットを沈めると、何かを噛みしめるようにうつむいて、キャディとハグをかわした。
パーマーは、父親が一番望んでいたであろう4日間プレーすることを成し遂げて見せた。息子の良いショットを存分に楽しむことが出来たはずだ。6位タイで大会を終えた38歳はフェデックスカップ・ポイントランキングで38位に順位を上げて、TPCボストンで行われる第2戦に進む。
『インサイド・ザ・PGAツアー#35』より
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