3人目のコーチに師事するP.ミケルソン スイングに変化は?
2016年2月1日(月)午後1:25
今週のPGAツアーはカリフォルニア州のPGAウエストを舞台に行われているキャリアビルダーチャレンジin partnership with ザ・クリントンファウンデーション。3つのコースを使用し、プロアマ形式で開催される。
今大会には、2016年シーズン初出場のフィル・ミケルソンが出場。ラ・キンタCCをプレーした初日は、8番パー4のセカンドショットでバックスピンをかけてイーグルを奪うなど、前半で一気に4アンダー。しかし、バックナインでは一転して37と伸び悩み32位タイとなった。
フィル・ミケルソン
「ここ3か月は、ビデオを見たり、様々なドリルで猛練習した。感じたことと、やっていることがかけ離れていたので大変だった。そしてスイングの際のシャフトのアングルを、合計で30センチずらしたんだ。バックスイングはもっと垂直でシャローなインパクトにしたことで、フェースを合わせるのにやや苦労しているが、練習を重ねるにつれ、しっくりとくるようになった。何かを必死に見つけるという感覚はなくなり、すんなりとオンプレーンのスイングになった気がする。あとは、微妙な調整をするだけだ。軽くフェードやドローをかけるタッチも戻ってた」
ミケルソンは、コーチのアンドリュー・ゲットソンについて数か月が経つ。彼にとっては3人目のコーチだが、どれくらい変化があるだろうか。
ブランデル・シャンブリー
「最近まで変わっていませんでした。ミケルソンは常に、シャローなバックスイング、ダウンスイングの始動は、スティープ、鋭角でオンプレーンに戻すのが遅れていましたが、飛距離と小技でそれをカバーしてきました。年を重ね、ヘッドスピードが遅くなるとより正確性が求められ、そのためにスティープなバックスイング、シャローなダウンスイングが必要です」
「過去のスイングを振り返ってみましょう。これは、1996年でミケルソンが25歳だった時。フラットなバックスイング、ミケルソンにとってリードする足、右足のかかとをあげ、クラブを鋭角におろし、オンプレーンに戻す。この時のコーチは、リック・スミス」
「続いて、10年後の2006年。コーチはブッチ・ハーモン。10年前とほぼ同じスイングで、左の膝はターゲットではなく、ボールに向けてけり出すような感じです」
「これは、2015年のライダーカップ。ゲットソンについてまもなくです。バックスイングはよりスティープ、ダウンはよりシャローになっていますが、すべてはタイミング次第です」
「私は、ミケルソンのスイングに納得できない部分が多いのですが、同時に彼の才能がうかがえるスイング。アリゾナステート大学時代、ミケルソンは『コーチ達の助言が、自分を上達させてくれるとは思わない』と言っていたそうです。 伝説のゴルファーの一人ですが、変える時期にあると思います。今年のミケルソンに期待しましょう」
今年で46歳となるビッグ・レフティ。新たなコーチのもとで、これからもスイングに変化は出てくるのだろうか。
ゴルフセントラル 1月22日号より
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写真提供:Getty Images