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日本女子初のナイキグローバル契約選手となった葭葉ルミ　今季の目標は「初優勝と年間3勝」

2017年3月28日（火）午後1:53

28日、都内のナイキジャパン本社で行われた記者会見に葭葉ルミが登場した。今季から日本女子としては史上初となるナイキゴルフとグローバル契約を結ぶこととなり、契約の理由、プライベートの趣味、そして新たなシーズンへの抱負などを語った。

2012年にプロテストに合格した葭葉は、翌年のステップアップツアー、ルートインカップ上田丸子グランヴィリオレディースでプロ初優勝。2014年に初となるシード権を獲得すると、昨年はメジャー初参戦となった全米女子オープン14位タイとなるなど、飛躍を遂げている。

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日本女子初の契約に「本当に光栄」

タイガー・ウッズ、ローリー・マキロイ、ミシェル・ウィーなど、そうそうたるメンバーと同じナイキと契約したことについて「本当に光栄に思っていますし、彼らと同じナイキと契約できて嬉しく思います」と語った葭葉。契約した理由は、「1つはとても信頼できること。クラブも色々と試打するなかで自分にあっていると感じたし、ナイキの本社に行き、開発チームの人たちと話すなかで、とても信頼できるし、私のゴルフを手助けしてくれるようなクラブがありました」と話した。

さらに、もう1つの理由があったようで「中学の時にバスケットボールをしていてナイキさんのシューズにお世話になることが多かったので、大好きだった」ことを挙げた。バスケットボールは中学校の3年間でプレーしており、その経験が「持久力に繋がっている」と話す。また、フリースローとアプローチに共通点がある感じているようで「ラインを出したり、狙ったところシュートをするところが似ていると思います」と語った。

座右の銘は「いいリズムを大切にする」

葭葉の座右の銘は「いいリズムを大切にする」。これは「現在、教わっているコーチの言葉」で「プロ入り前から今も意識しています。リズムが良ければ球も曲がらないことを信じてやっています」とプレーする上での信条となっている。

会見のなかでは、ナイキのプロダクトも紹介。ピンク色が特徴の「ナイキ・ブレイザー」はスパイクには珍しくハイカットで、スパイクレスが特徴。葭葉が憧れるウィーが開発に携わっており「私も試合ではスパイクレスのシューズは使ったことがなかったが、ナイキ本社に行った時に良さや機能面のお話をうかがって、とても信頼できると感じました。試合でも取り入れていきたいと思っています」と実戦でも投入予定だ。

また、カラーバリエーションが多く、自分で好きな色を組合わせて作ることができる「ルナコントロール 4」も紹介され、実際に葭葉がデザインしたシューズも披露された。デザインのコンセプトは「今まで赤いスパイクというのはあまりなかったので赤を入れたのと、今年の（ナイキの）メインカラーである青をロゴ部分に使って、白を基調として女性らしいデザインにしました」と話した。

そして、ヘッド部分が青いことが特徴のドライバー。奇しくも葭葉は青色が好きなようで「ブルーがナイキさんのメインカラーになって持ってると思った」と喜んだ。機能面では「球も強いですし、ランも出ます。今まではあまりランが出る選手ではなかったですけど、このドライバーを使うようになってからは、キャリーはもちろん、ランも出るようになって飛距離は伸びたと思います」と葭葉の武器である飛距離を支える重要なクラブとなっている。

また、今季の開幕戦ダイキンオーキッドレディスゴルフトーナメントで着用するウェアも公開され「ゴルフは体をねじったり、トップを上げたりするのですが、全く負荷がかからないように作っていただいていて、選手の意見を参考に作っていると聞いて、良いなと思いました。とても頼もしいです」と語っている。

あの選手からサプライズが…

趣味は「映画観賞と海外ドラマを見ること」と明かした葭葉。好きなジャンルを聞かれると「恋愛系は全く見なくて、スリルものや医療関係のものを見ます。リズムよくストーリーが展開されたり、難しい問題を解決していくストーリーが好きです」とプライベートな一面を明かした。

昨年は14位タイに入った全米女子オープンで、憧れと話すウィーと遭遇。しかし、声はかけられなかったようで「まずは英語を勉強して、英語で話せるように日常会話から頑張ります」と海外ドラマでの英語習得に意欲的だ。

そして、会見の終盤にはサプライズが。同じくナイキと契約するマキロイから手紙が届いたことを知らされると、想定外の出来ごとに葭葉も驚きの表情。「葭葉ルミさん　ナイキアスリートチームへようこそ。今年から君はチームの一員です。君のゴルフ人生に無限の可能性を与える終わりなき挑戦の世界へようこそ。そして、これからのナイキアスリートとしての健闘を祈る」と激励の言葉が綴られた手紙を受け取ると「何も聞いてなかったので、びっくりしました」と話しながらも「（ナイキの）一員となったことを感じました」と改めて身を引き締めた。