松山・石川「チームジャパン」のゴルフW杯優勝は? レックス倉本が戦力分析
2017年3月26日(日)午前8:29
11月24日からオーストラリアのメルボルン、キングストンヒースGCで行われる「ゴルフワールドカップ」。世界28か国から56人の一流プレーヤーが集うこの大会に、日本からは歴代最強チームともいえる松山英樹と石川遼が参戦する。過去10大会をさかのぼっても同じ国が優勝をしたことがなく、混戦になりやすい大会となっているが、ゴルフチャンネル解説陣とレックス倉本氏が大会展望を予想した。
ゴルフチャンネル解説陣「日本の優勝は大いにあり得る」
前回2013年に行われたワールドカップでは、リオ・オリンピックを意識したと思われるストロークプレー方式が採用されたが、今回はフォーマットを従来の方式に戻し、初日と3日目はフォアサム(1つのボールを交互に打つ)、2日目と最終日はフォアボール(それぞれがプレーし良いスコアを採用)で行われる。
ゴルフチャンネル解説陣であるブランデル・シャンブリーとノタ・ビゲイは「優勝のカギはボールストライキングの良さとチームメイトとの相性です。特にボールを交互に打つフォアサムではどれだけ相手の長所を理解しているか。またプレーがかみ合わなくなった状況でどれだけ臨機応変に対応できるかで成績に違いがでる」と今大会の展望を解説。さらに日本チームに関しては「松山はどの部分をとっても世界トップクラスの実力を持っており、だれと組んでも優れたゴルフを展開できる能力がある。石川も怪我をする前まではアイアンショットにキレのある選手だったため、2人のゴルフがかみ合えば、優勝戦線に絡む可能性が大いにある」と太鼓判を押した。
レックス倉本も「松山と石川の2人の共通点としてはボールストライキングが良さで松山はボールの飛距離と正確性を兼ね備え、石川はクリエイティビティにたけている。もう一つの共通点は爆発力があること。ジュニア時代から仲の良い2人であり、フォアボールで十分機能する。また、プレジデンツカップに松山は過去2度、石川は1度出場しており、今大会のフォーマットをすでに経験している点はアドバンテージとなる」と日本チームの戦力を分析した。
ライバルはオーストラリアとアメリカ。ベルギーとスペインもダークホース
他の出場国に関してレックス倉本氏は「過去24回優勝と圧倒的な強さを誇るアメリカチームからは、リッキー・ファウラーとジミー・ウォーカーが出場。2人は先のライダーカップでも大活躍で、アメリカチームを8年ぶりの勝利に導いた実績があり、今大会でも注目」とし、まずゴルフ大国アメリカを優勝候補にあげる。
また開催国で前回覇者であるオーストラリアについては「世界No.1のジェイソン・デイが抜けたが、アダム・スコットと地元選手のマーク・リーシュマンは優勝候補の筆頭。メルボルンのキングストンヒースGCは、1909年にダン・ソーターとアリスター・マッケンジーが設計した硬いフェアウェイと高速グリーン特徴を持つオーストラリアの典型的なコース。同コースで行われた2012年オーストラリアマスターズで優勝を果たしたアダム・スコット擁する前回覇者が圧倒的に有利」と、デイ不在でも強敵であることを強調した。
ほかには、欧州で一、二を争うトーマス・ピータースとニコラス・コールサーツが参戦するベルギーチームと、昨年大ブレイクしたラファエル・カブレラ-ベヨと注目の若手のジョン・ラームがそろうスペインがダークホースになると予想している。
ワールドカップと相性がいいチームジャパン
しかし、過去をさかのぼっても日本チームはワールドカップで好成績を残している。1957年の中村寅吉と小野光一ペアと2002年の丸山茂樹と伊澤利光のチームが優勝を飾ったほか、準優勝が4回(1969年、1972年、1974年、1988年)、2013年石川と谷原秀人が出場した3位タイが1回と相性は良い。さらに、2018年以降のワールドカップの誘致を考えている日本にとっては、2人の活躍が大きな材料となるだろう。
「史上最高」「夢のタッグ」とも言われる今回の松山・石川ペアが出場するゴルフワールドカップ。果たして2002年以来の優勝を収めることができるか、日本のゴルフファン、スポーツファンの注目を集めることになるだろう。
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