プロキャディ杉澤伸章の空を見上げて vol.01「攻めのゴルフとは?」
2015年7月20日(月)午前5:00
ゴルフ頭脳とはゴルフを考える力、
それが結果的に人生を変えることになる。
2008年に当時史上最年少の18歳で全米アマを制したダニー・リー。
若くして将来を嘱望されたプロゴルファーの一人だった。欧州ツアーを経て、ようやく掴んだPGAツアー初勝利。
「ザ・グリーンブライヤー・クラシック」の彼の戦いを見ていてふと思った。
ツアー初勝利を前に誰と戦っていたのだろうか・・・
ゴルフ中継ではよく「攻めている、守っている」と言うが、自分にそれを問いかけてみた。
攻める=こちらから進んで戦いをしかける。
守る=相手の攻撃に備え、守備する。
彼はプレーオフの3人と戦っていたのか?
いや、彼は彼自身と戦っていた。
一度もリーダーボードを見ることなく、スコアが動いても一喜一憂しない。
ダニー・リーの戦いから学んだこと、
それは、その時に出来る最高のパフォーマンスを出すこと。
できないこと、あり得ないことに挑戦するのは“攻め"ではなく“無謀"だ。
守りと攻めは結果論。
ゴルフは誰かとの戦いではなく、コースとの戦い、そして自分との戦い。
ゴルフはいつも課題を与えてくれる。
毎ショット、どう打っていくのか?
72ホール目、これを決めれば優勝というパットを初めてショートしたリー。
プレーオフまでの時間にひたすらにパッティングを練習し続けた。
奇しくもプレーオフ1ホール目に全く同じライン、同じ距離のパッティングが残った。
それを見事に沈めたリーはプレーオフ2ホール目でPGAツアー初優勝を手にすることに。
彼が見ていたものは優勝というトロフィーだけではなく、
少し成長した自分だったのでは・・・
ゴルフを向上させるのは“挑戦心"。
ベストのパフォーマンスを出し続けることこそが“攻め"ではないだろうか。
ゴルフも人生も自分の掲げた目標に挑戦し続けること、それが新たな一歩を踏み出すことになる。
(文:杉澤伸章)
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