【レッスン】不振のタイガー・ウッズに欠けているポイントとは?T.メリットに学ぶ「下半身主導」の誤解
2015年10月13日(火)午後6:16
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全米トップ100に選ばれた熱血インストラクター、マイケル・ブリードのレッスン番組「ゴルフ・フィックス」。毎週様々なテーマで、ゴルフ先進国アメリカの最新レッスンメソッドを用いたゴルフの上達法を伝授します。
今回のテーマは、「不振のタイガー・ウッズになくて、好調のトロイ・メリットにあるもの」です。
「下半身主導」の誤解とは「実際は上半身もしっかり動く」ということ
ゴルフ誌のレッスンなどでよく目にするスイングの切り返しでの「下半身主導」。確かにトップからは下半身を動かしてダウンスイングするわけだが、実際は上半身もしっかりと動いている。アドレスを起点とすると、腰はバックスイングで35度開き、インパクトで45度回す。一方、肩はバックスイングで90度回し、インパクトでは25度オープンになる。つまり、トップからインパクトにかけて、肩は90度+25度で115度ほど回り、腰は35度+45度で80度ほど回転するわけ。実際は、腰よりも肩がより回転しているのだ。(写真1参照)
これが今のウッズに欠けている部分。絶頂期だった2000年頃のウッズとは違う点というわけ。で、この肩と腰の動きがしっかりできているのが、クイッケンローンズナショナルで優勝したメリットだ。写真2を見ると、アドレスで右肩はイエローラインの内側。それが、バックスイングでしっかりと体重移動し、右肩がラインの延長線上になる。そして、インパクトでは上半身がかなり左に移動し肩もオープンに(写真3参照)。これが理想的な上半身の動きだ。
「下半身主導」を意識し過ぎると。。。
切り返しで「下半身主導」を意識し過ぎると、写真4のように右肩が落ちスイングがインサイドアウトになって右にプッシュしてしまう。意識すべきは、インパクトで写真5のように上半身をボールにかぶせるようにすること。ダウンスイングで、上半身が左に動き下半身の真上に来たところで、屋根のように、胸がボールを覆いかぶさる。胸を右サイドに残さず、ボールの真上で開く様にすると写真6のようにクラブが体の正面にキープされ、ボールは目標に向かって真っ直ぐ飛ぶのだ。
マイケル・ブリードによる効果的なドリル
これを実践する効果的な練習法だが、ボールを左足の外側に置き、いつもより体に近づけクラブのネック部分にセットする(写真7参照)。この状態で打つわけだが、手を返すと左に飛んでしまうので、写真8のように上半身でクラブを動かす感覚を持つことが大切。これで上半身が左に動き、胸が開く感覚をつかめるはず。インパクトの形も良くなり飛距離も伸びるというわけだ。
ゴルフ・フィックス #151より
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