西山ゆかりのパッティングのポイントあれこれ
2017年11月3日(金)午前11:04
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パッティングというのは、人それぞれのやり方があると思いますが、私が実際のストロークで注意しているのは、写真①のように少し前傾を深めに構えることです。このように構えることによって目線とラインとが合い、ラインが見やすくなってイメージ通りのパッティングがしやすくなるからです。
写真①
逆に、ショットのときと同じように立ち気味に構えると、目線とラインとが合いづらくなり、構えたときに不安を覚えます。ラインやボールの見え方というのも人によって違ってくるので、私のマネをする必要はありませんが、自分が気持ち良く打てる構えというものを見つけ出すことは大事だと思います。
また、ストロークに関しては、前回も少し触れましたが、“イン・トゥ・イン”のストロークを強く意識しています(同②)。だから、テークバックでは、「アウトに上がらないように」、「インに引き過ぎないように」考えながらストロークをしています。
写真②
特に気を付けているのは、アウトに上げすぎないこと(同③)。テークバックでアウトに上がってしまうと、どうしてもアウト・トゥ・インの軌道になってしまうので、ボールが左に出やすくなってしまうからです。
写真③
ボールが真っすぐ転がらないという人は、フェースの向きはもちろんですが、軌道も意識してみてはどうでしょうか? 私のようにイン・トゥ・インで振るのも一つだし、「真っすぐ→真っすぐ」でも構いませんが、軌道が安定すると方向性も安定するはずです。
最後にもう一つ、これは前回のスティックを使ってドリル(パッティングのライン上、地面から10cmぐらいのところにスティックを持ってもらい、そのスティックに当たらないようにストロークする)でも言ったことですが、パターを振り上げないで、低い位置で動かすというのは大事なことなので、これに関してはぜひ意識してみてください。
プロゴルファーでも、「ああでもない、こうでない」と言いながら、毎日格闘しているのが、このパッティング。皆さんもしっかり時間を使って練習に励んでください。
西山ゆかり(にしやま・ゆかり)
1982年6月20日神奈川県生まれ。18歳からゴルフを始め、26歳でプロテストに合格した遅咲きゴルファー。14年、賞金ランク43位で初のシード権を獲得。15年、師匠の芹澤信雄をキャディに迎えて臨んだmeijiカップで、ツアー初優勝を飾る。17年、KKT杯バンテリンレディスオープンで通算2勝目を挙げた。
(この記事は、夕刊フジ 2017/10/26発売号より転載しています)
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