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松山英樹を支える責任と覚悟 松山英樹トレーナー飯田光輝氏独占インタビュー
2019年1月15日(火)午後4:58
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松山英樹選手のトレーニングやコンディション管理を務める飯田光輝トレーナー。チーム松山の一員として5年間帯同を続ける飯田さんに、CS放送ゴルフネットワークの特別番組「松山英樹を見た証言 2019新春特別編」の中で、2018年の振り返りから今の思いなどについてお話を伺いました。
やはり2月の親指痛の離脱から、それが原因かもしれないし、そうじゃないかもしれませんが、調子が上がりきらなかったのが一番ですね。
あの時は、何が起こったのか本当に分からなかったんですよ。今まで5年間で、故障箇所は同じでも原因が全く違って、これまで治っていたことが治らなくて。結果的には、痛みは全部取れたので良かったんですが。
特に、怪我してしまった試合が(3連覇がかかる)ウェイストマネジメントフェニックスオープンだったので、日本のファンの方だけではなく、PGAツアー含めアメリカのファンにも結構な期待があったと思うので、「この試合でこれくるか」というのは、正直ありましたね。本当に「ここじゃなくていいのに」と。
みんなそれぞれの思い入れがあって彼をサポートしていると思いますが、痛みでプレーができない、ティーグラウンドに立たせることが出来ないというのは、僕の負けだなと、ずっと思ってました。
でも「こういうこともあるんだ」という、勉強じゃないですけど、僕の情報として、引き出しが一個増えたかなとも思います。本来は予防しないといけないわけですが、起こさないための予防策もわかりましたし。
彼の体は、明らかに強いですよ。そして彼が「僕は疲れてない」と思ってくれているのなら、やってきたことが間違いじゃないなと思います。それは、彼自身が評価するところだし、彼自身じゃないとわからないと思うので、彼がそう思ってくれているとしたら、本当に嬉しいですね。
フルシーズン戦うために、アメリカだけでなくイギリスも含め、移動距離は相当あると思うんですけど、その中でも問題なく試合をこなしていけるというのは、良いことなんじゃないかなと思います。
僕は、よく家に例えるんですけど、土台がしっかりしていないところに、いくら良い家を建ててもぐらついちゃうじゃないですか。2019年は初心に返って、もう一度土台づくりをして、ただでさえ強い土台がある上に、更に強い土台を造って、彼がしたいパフォーマンスが出来るようにしたいですね。
一緒にいる時間が長いからこそ、彼がしんどいのも分かるので、彼に課すトレーニング量が甘くなっていた部分もあると思うんですよ。いろんな期待を背負ってゴルフをしなければいけない、成績を出さなきゃいけない。そこで、息が上がって倒れるほどのトレーニングを課すことは、「英樹、もういいんじゃない?」と、思う部分もあったので。そこは、僕も初心に返って、厳しくできたらいいなと思います。
昨年2月の故障は「僕の負けだ」と思っていた
2018年は当然、英樹が一番しんどかったと思いますが、帯同して5年間で一番しんどかったですね。チーム全員が、大ちゃん(進藤大典キャディ)やボブさん(通訳のボブ・ターナーさん)も含めて、5年で一番しんどかったシーズンじゃないかなと思います。やはり2月の親指痛の離脱から、それが原因かもしれないし、そうじゃないかもしれませんが、調子が上がりきらなかったのが一番ですね。
あの時は、何が起こったのか本当に分からなかったんですよ。今まで5年間で、故障箇所は同じでも原因が全く違って、これまで治っていたことが治らなくて。結果的には、痛みは全部取れたので良かったんですが。
特に、怪我してしまった試合が(3連覇がかかる)ウェイストマネジメントフェニックスオープンだったので、日本のファンの方だけではなく、PGAツアー含めアメリカのファンにも結構な期待があったと思うので、「この試合でこれくるか」というのは、正直ありましたね。本当に「ここじゃなくていいのに」と。
みんなそれぞれの思い入れがあって彼をサポートしていると思いますが、痛みでプレーができない、ティーグラウンドに立たせることが出来ないというのは、僕の負けだなと、ずっと思ってました。
でも「こういうこともあるんだ」という、勉強じゃないですけど、僕の情報として、引き出しが一個増えたかなとも思います。本来は予防しないといけないわけですが、起こさないための予防策もわかりましたし。
彼がしたいパフォーマンスが出来るように
マスターズ以降は、痛み自体は無かったものの、英樹のゴルフの調子が上がりきらなかった。コンディショニングで調子が良くても、パフォーマンスが上がってても、ゴルフの結果として出なかったら意味がないので。みんなに期待されている、求められているけど、成績が出しきれなかった。一緒にやっていて「勝たないとダメ」という雰囲気は感じるし、もちろん英樹自身も勝ちたいし。彼の体は、明らかに強いですよ。そして彼が「僕は疲れてない」と思ってくれているのなら、やってきたことが間違いじゃないなと思います。それは、彼自身が評価するところだし、彼自身じゃないとわからないと思うので、彼がそう思ってくれているとしたら、本当に嬉しいですね。
フルシーズン戦うために、アメリカだけでなくイギリスも含め、移動距離は相当あると思うんですけど、その中でも問題なく試合をこなしていけるというのは、良いことなんじゃないかなと思います。
僕は、よく家に例えるんですけど、土台がしっかりしていないところに、いくら良い家を建ててもぐらついちゃうじゃないですか。2019年は初心に返って、もう一度土台づくりをして、ただでさえ強い土台がある上に、更に強い土台を造って、彼がしたいパフォーマンスが出来るようにしたいですね。
一緒にいる時間が長いからこそ、彼がしんどいのも分かるので、彼に課すトレーニング量が甘くなっていた部分もあると思うんですよ。いろんな期待を背負ってゴルフをしなければいけない、成績を出さなきゃいけない。そこで、息が上がって倒れるほどのトレーニングを課すことは、「英樹、もういいんじゃない?」と、思う部分もあったので。そこは、僕も初心に返って、厳しくできたらいいなと思います。
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