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海外男子

進藤大典「自信を持って打てているから、残りの3日間が楽しみ」全米オープン初日を振り返る

2019年6月14日(金)午後2:00

 海外男子メジャー第3戦 全米オープンゴルフ選手権は13日、米カリフォルニア州のペブルビーチゴルフリンクス(7075ヤード・ パー71)で第1ラウンドが行われ、松山英樹は1イーグル、3バーディ、3ボギーの「69」で回り、2アンダー16位タイ発進を決めた。初日のゲスト解説を務めた松山の元専属キャディ、進藤大典氏が一日を振り返った。

 まず松山選手は初日を終えて良い滑り出しになりましたよね。インスタートの10番で本人も動揺したって言うぐらい珍しくアプローチでダルマ落とし(クラブヘッドがボールの下を通過してしまう)がありましたけど、4打目のアプローチが良かったですし、その次の11番ではティーショットをフェアウェイに置いて、セカンドで狙い通りのバックスピンでピン横につけて、その3~4メートルのバーディパットをしっかり決めるあたりが、獲るべくして獲れているバーディでした。気持ちではなく調子で決めているので、そのあとの(14番での)イーグルも同じような感じでしたし、ボギーも少しありましたけど、全体的には安定して初日を終えられたと思います。最終ホールのパーパットもそうですけど、入れたい距離で本人が自信を持って打てていてド真ん中から入っていたので、残りの3日間が楽しみですよね。

 コースの印象はラフの長さが全然違いますね。自分たちが取材で行った時はそこまで長くはなかったですけど、1ヶ月でここまで伸ばしてきたかって感じました。粘り強さも予想通り相当アプローチが難しそうですし、どの選手も苦労している感じでしたよね。グリーンのスピードも取材の時は10フィートぐらいでしたけど、今日は12フィートぐらい出ていましたし、これで風が強くなったらグリーン上でもっとプレッシャーがかかってくると思います。USオープンらしい忍耐、精神力、全てを総合的に試される舞台が整った感じですね。

 まだ午前組だけですが、思ったよりビッグスコアが出ているわけではないので、良いショットを打てばバーディチャンスが来るフェアな状態だと思います。海を怖がったりすると難しいアプローチが待っていたりと見ていて本当に面白いコースですよ。前週優勝した(ローリー)マキロイだったり、またメジャーに勝っていない地元カリフォルニア出身のリッキー・ファウラ、ザンダー・ショフレが上位に来ていたり、本当に楽しみです。

 生涯グランドスラムがかかるフィル・ミケルソンには良いスコアで回ってほしかったですし、まだ1オーバーで初日なのでそこまで出遅れた感じではないですけど、百戦錬磨のフィルでも今日に限っては他の選手と話すわけでもなく、鬼気迫る感じの全力投球のプレーがモニター越しでも伝わってきました。1打1打でいつも以上に気持ちを切り変えて、次のホールに引きずらないようにやっているあたりは、見ていて本当に勉強になりますし、流石だなとプロフェッショナルだなと思いました。

(写真:Getty Images)

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2019 全米オープンゴルフ選手権
6月13日(木)~6月16日(日)

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