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アマチュアほど積極的に新しいクラブに頼ろう! “代表取締役プロゴルファー”寺西明のクラブ替え指南

2019年12月5日(木)午前11:07

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 アマチュアからプロになってゴルフに関わる時間も長くなってきたわけですが、最近、強く感じるのは道具の進化が著しいことです。もともと私は道具を換えることができないタイプだったのですが、これだけいいものがどんどん出てくると、さすがの私でも、「乗り遅れてはいけない」という気持ちになってきます。

 アマチュアゴルファーの中には、道具の大切さをよく分かっていない人も多いようですが、正直言って、今や飛距離やスコアはお金で買える時代です。

 その人に合ったクラブやボールを手にすれば、スライスしか打てなかった人が簡単にフックを打てるようになるし、弾道の低さに悩んでいた人が高い球で攻めることができるようになる。それが今の常識なのです。

「そんなことはない。やっぱり技術も必要だ」と思う人もいるでしょうが、人間の体の進化はそれほど早くありません。クラブを持たない日はないというプロゴルファーでも、飛距離を1ヤード伸ばすために、また、ボールを真っ直ぐ運ぶためにどれだけの努力を費やしているか。そう考えると、練習時間をそう多くは取れない皆さんが、練習によって飛距離を伸ばすことがいかに難しいことかがお分かりいただけるでしょう。

 だから、練習量の少ないゴルファーほど積極的に道具を替えるべきだというのが私の考えです。

 ただひとつ、頭に入れておいて欲しいのは、「調子の悪いときに買い替えをしない」ことです。調子が悪いときというのは当然、スイングもおかしくなっているわけですから、そのおかしなスイングに合ったクラブを手にすると、スイングも悪いままで固まってしまうからです。

 一方、調子のいいときに、「これは!」という道具が見つかれば、それ以上のパフォーマンスを発揮できるわけですから、飛距離やスコアは確実にアップするはずです。

 もし何年も愛用しているクラブがあって、そのクラブの性能に大いに満足している場合でも、たまにはショップを覗いてみてください。もちろん、調子のいいときに。

 そのとき良い巡り会いがあれば、アナタのゴルフが劇的に変わるかもしれませんよ。

寺西明(てらにし・あきら)
1966年3月28日、兵庫県生まれ。社会人になってから仕事の付き合いでゴルフを始め、パブリック選手権など競技ゴルフに挑戦。2015年、49歳の時にプロテスト合格。16年シニアツアー最終予選会で6位となり、プロとしてシニアツアーに参戦。17年、いわさき白露シニアで初優勝。昨年、今年と1勝ずつ挙げる。ツアー屈指の飛ばし屋だが、得意クラブはパター。

【関連】ZAKZAK by 夕刊フジ(夕刊フジ 2019/11/29 発売号より転載)

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