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92年会も頑張っています!青木瀬令奈と香妻琴乃のラウンジトーク
2020年11月24日(火)午後0:30
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女子プロゴルファー・青木瀬令奈と香妻琴乃が、CS放送ゴルフネットワークで11月放送中「ゴルフ真剣勝負 the MATCH~女子プロ92年会 3マッチトーナメント~ 青木瀬令奈vs香妻琴乃」のなかでラウンジトーク。
青木、香妻をはじめ、成田美寿々や葭葉ルミ、東浩子ら普段から定期的に食事会をしているという仲の良い「92年会」ですが、今年はコロナ禍で実現できず。その鬱憤を晴らすかのような楽しいトークとなりました。
青木 黄金世代みたいに有名じゃないけど、同じ学年のプロが集まる“92年会”というのがあるんだよね。私もこっちゃん(香妻琴乃)もそのメンバーなんだけど、みんな仲良いよね。今年はコロナの影響で集まる機会が少ないけど、優勝した人が全額支払うというご飯会なんかも定期的にやっているし。
香妻 去年までは2カ月に1回ぐらいのペースでやっていたもんね。早くご飯会ができるようになるといいよね。セレ(青木瀬令奈)は美寿々(成田)といつも一緒にいるというイメージが強いんだけど、一番の仲良しはやっぱり美寿々?
青木 そうだね。でも普段はご飯もいかないし、連絡もあまりとらないんだけど。
香妻 え、そうなの?
青木 17年の末ぐらいから2人で宝塚(歌劇団)を観るようになって、オフも一緒にいることが増えたんだけど、それまではオフに旅行に行ったりはしたけど、シーズン中にご飯にいくこともなかったからね。
香妻 そうなんだ。意外だな。
青木 こっちゃん(香妻琴乃)は誰と仲良しなの?
香妻 ルミ(葭葉)と遙加(工藤)とヒロポン(東浩子)が釣り仲間で一緒にいることが多いかな。この前も福島の湖にバス釣りに行ってきたんだよね。
青木 92年会はメンバーが多いけど、それなりにまとまっているよね。多国籍だし。
香妻 ご飯会も必ず12~13人は集まるしね。いつも大宴会って感じ。ただ、まとまっているかというと、それほどでもないけど(笑)。
青木 ご飯会の時も、それぞれが話したいことを勝手にしゃべっているみたいなところがあるもんね。
香妻 3カ所ぐらいでワイワイやっていて、途中から誰かが遠くから飛んできたりして(笑)。
青木 みんな時間もルーズだよね。全員、“遅刻型”。
香妻 いつも時間通り来ているのは、イ ミニョンとペ ヒギョンの2人だけ。
青木 お店を決めたり、みんなに声を掛けたり、誕生日のときはケーキなんかも用意してくれる“気配り幹事”のルミでさえ、出発時間が集合時間みたいな感じだしね(笑)。
香妻 そういう意味ではみんな緩いよね。
青木 仲が良いといえば、こっちゃんは弟の陣クンと仲が良いよね。
香妻 そうだね。ただ、あんまり会わないけどね。今年のオフは宮崎で一緒に合宿をしたけど、いつもは年末に家族4人でゴルフをするぐらい。お互いにツアーで転々としているから会う機会もないしね。
青木 この前、一緒にプレーをしたとか。
香妻 そうそう。チャリティーのペアマッチで弟と一緒に組んだの。
青木 頼もしかったでしょう?
香妻 心強いのもあったけど、弟ということで楽にプレーできたんだよね。普通、ペアマッチっていうと相手に気を遣ったりして、緊張しながらプレーをするものだけど、弟の場合はそういうことが全くなかったからね。
青木 確かに、ペアマッチは遠慮しすぎて攻撃的なゴルフができないこともあるけど、姉弟なら「あとは任せた」って感じできるかもね。
香妻 だからとっても楽しかった。
青木 シーズン中、どうしているのか気になることは?
香妻 弟は私のプレーや成績をいつも気に掛けてくれているようなんだけど、私はあんまり(笑)。弟が今何の試合に出ているか分からなかったりするしね。弟の成績が良いときは記者さんが教えてくれたりするから、「頑張ってるんだ」とは思うけど(笑)。
(※編注:取材は2020年8月)
香妻 自粛期間中はどうやって過ごしていたの?
青木 歌が上手になりたくてマイクを買ったんだよね(笑)。
香妻 マイマイクってやつ? もともと歌は上手いもんね。カラオケに行ったら、95点とか高得点を連発しているし。
青木 でも、まだまだだよ。だって目標は宝塚だから(笑)。しかも私と美寿々が好きなのが、宝塚でもトップクラスの歌ウマコンビで、その2人に近づきたいと思っているからね。
香妻 だから、マイマイク?
青木 そう。頑張って練習をしようと思って。今ハマっているのが「nana」という音楽コラボアプリ。楽器が得意な人と歌が得意な人とがコラボして一つの曲を作ったり、いろんな人がワンフレーズずつ歌ってコラボしたりとかができるアプリなんだけど、それに投稿しているの。
香妻 マイマイクを使って?
青木 そう。イヤホンをしてマイマイクで歌う。
香妻 名前も明かすの?
青木 もちろん匿名の一般人。「20代の女性。職業は社会人です」って(笑)。でも分かる人には分かると思う。宝塚とかディズニーとかミュージカル系が多いから。
香妻 おもしろそうだね。それを家でやっているの?
青木 家じゃなくて車の中。だから雨がひどい日はできないの。雨の音が入っちゃうから。
香妻 毎日やってたの?
青木 時間のあるときはね。ご飯食べてから寝るまでの3~4時間くらいはやっているかな。ゴルフの練習よりしていた(笑)。
香妻 3~4時間というのはすごいね。
青木 ゴルフと一緒で、自分の声を録音して聞くと日に日に新しい発見があるんだよね。久しぶりに歌うと下手になっていたりして、「あっそうだった、あのコツ忘れていた」みたいなこともあるし。そういう点では、けっこうアマチュアゴルファーのみなさんと似ているところがあるのかなと。練習が終わる頃に、そうだ!あのコツだ」と思い出す日もあるし。
香妻 セレぐらい歌えたら、楽しいんだろうなと思うけど…。私なんかはこれ以上歌が上手くなることはないと思うからね。セレがインスタに載せている、走りながら歌っている動画も大好きだよ。
青木 あれ、賛否両論あるんだけどね。
香妻 ルミなんかは、本家は知らないけど、セレのやっている動画を見て全部歌詞を覚えていて、ずーっと歌っているよ。
青木 え~、嬉しい。今度、ルミに本家のDVDを貸してあげようっと。本家を知らないで私の動画だけを見ていると、「自粛期間中に何かあった?」みたいになるからね。実際、そういう連絡もけっこう来て、「体、大丈夫?」「プレーヤーズ委員長ってそんなに大変なの?」って言われたもん(笑)。
香妻 将来については考えているの?
青木 そうだね。漠然とだけど32歳ぐらいまでに10年シードを取れたら、35歳ぐらいで起業をしたり、チームを作りたいと思っているんだよね。
香妻 起業って、ゴルフをやりながらほかの仕事をやるってこと?
青木 そう。私的には現役のうちにやるからこそ意味があると思っていて。特に今年は、コロナで大変な思いをしている人がたくさんいるということを聞いたからね。これからの時代はそういう生き方も必要なんじゃないかと。
香妻 そうか、いろいろ考えているんだ。もうひとつの“チーム”というのはゴルフのチーム?
青木 もちろん。自分のチームを作ってジュニア育成にも力を入れたいなと。私自身、ジュニアからやってきて、多くの人に育ててもらったからね。
香妻 引退後は?
青木 50歳ぐらいになったらパン屋さんかカフェをやりたいと思っているの。これについては前からお姉ちゃんと「一緒にやろう」という話をしていてね。今やってもいいかなと思うんだけど、ゴルフが一段落してからやったほうがいいかなと。そして、最終目標は、自分のおばあちゃんが大好きなんで、おばあちゃんのようなおばあちゃんになること(笑)。
香妻 どんなおばあちゃんなの?
青木 私の出身の群馬には、昔から“かかあ天下”という言葉があって、“女性が強い”というイメージがあるんだけど、実は働き者で我慢強いという意味があるんだよね。うちのおばあちゃんはその典型みたいな人で、専業主婦なんだけど、今でも朝から晩まで働いている。そんなおばあちゃんに憧れるんだよね。
香妻 常に何かしていたいってことね。
青木 そう。ただ、今この刺激的な生活からすぐに専業主婦というのは無理だろうなとは思っている。だから、家庭に入るのなら最初は共働きから始めるしかないかな。
香妻 そうなんだ。イメージ的にはすぐに家庭に入りそうだけどね。縫い物とかをしている姿も見たことがあるし。一番結婚が早いんじゃないかと思っていた。
青木 確かに昔はいい人がいたら、「私ちょっと引退します」って感じだったけど。でもそれもつまんないかなと。自分が動いていないと嫌だなって。この自粛期間中も思ったんだけど、家でじっとしているのも辛いからね。ツアーが始まるまでは、朝早く起きてゴルフ場に行って、トップスタートの前にラウンドさせてもらって、帰ってきてから家のことをしたりしていたよ。ところでこっちゃんの人生設計は?
香妻 私はちょっと細かいんだけど、29歳までに2勝目を挙げて、30歳で結婚して、31歳で出産して、32歳で復帰して、36歳まで現役を続け、引退して家庭に入るって感じかな。当面は、優勝を目指しながら、結婚することが目標だね。だからといって結婚の予定があるわけじゃないんだけど(笑)。
青木 それにしてもペースが早くない?
香妻 早め早めにしておかないと、こういうのはだいたい遅れていくからね。特に結婚に関しては、鹿児島の実家に帰るたびに、両親はもちろん、おじいちゃんやおばあちゃんにも「まだなの?」って言われるから、こういう機会に、「ちゃんと頭に入っているよ」ということをアピールしておかないと(笑)。皆さん、毎回同じことを言わないでくださいねって。
青木 出産のあと復帰するんだ。
香妻 子どもは欲しいんだけど、ゴルフも続けたいからね。ただ、こればっかりはやってみないとね。友だちを見ていると子育ては大変そうだから、子どもができると家庭中心の生活になるかもしれないけど。
青木 自分の体の限界というのもあるからね。そろそろかなと思っていても、意外といけるときもあるし。
香妻 セレの場合は、今年度からプレーヤーズ委員長になって、同時にコロナで中止が相次いでと、今まで以上に大変だったんじゃない。
青木 確かにいろんなことがあったし、これからもどうなるか分からないけど、今は試合ができるということを改めてありがたいと思うよね。
香妻 主催者の人もいろいろリスクを抱えながらも何とか開催しようとしてくれているしね。一方ツアーのほうは、笹生優花さんをはじめ、黄金世代よりも若い人がどんどん出てきてさらに盛り上がっているよね。
青木 みんなが盛り上げてくれていてありがたいと思っている。
香妻 私たちも頑張らないとね。“92年会”なんていわれているけど、これは“黄金世代”と違って、自分たちで売り込んだみたいなもんだからね(笑)。
青木 そうそう。誰かが優勝争いをしたら、「92年会も頑張っています」というようにしようって決めたもんね(笑)。
香妻 92年会を広めるためにも活躍しないと。
青木 若い人たちはもちろん、女子プロ全員に頑張ってもらってさらにツアーを盛り上げていきましょう。
香妻 そうしましょう。
青木、香妻をはじめ、成田美寿々や葭葉ルミ、東浩子ら普段から定期的に食事会をしているという仲の良い「92年会」ですが、今年はコロナ禍で実現できず。その鬱憤を晴らすかのような楽しいトークとなりました。
同じ学年の選手が集う“92年会”
青木 黄金世代みたいに有名じゃないけど、同じ学年のプロが集まる“92年会”というのがあるんだよね。私もこっちゃん(香妻琴乃)もそのメンバーなんだけど、みんな仲良いよね。今年はコロナの影響で集まる機会が少ないけど、優勝した人が全額支払うというご飯会なんかも定期的にやっているし。
香妻 去年までは2カ月に1回ぐらいのペースでやっていたもんね。早くご飯会ができるようになるといいよね。セレ(青木瀬令奈)は美寿々(成田)といつも一緒にいるというイメージが強いんだけど、一番の仲良しはやっぱり美寿々?
青木 そうだね。でも普段はご飯もいかないし、連絡もあまりとらないんだけど。
香妻 え、そうなの?
青木 17年の末ぐらいから2人で宝塚(歌劇団)を観るようになって、オフも一緒にいることが増えたんだけど、それまではオフに旅行に行ったりはしたけど、シーズン中にご飯にいくこともなかったからね。
香妻 そうなんだ。意外だな。
青木 こっちゃん(香妻琴乃)は誰と仲良しなの?
香妻 ルミ(葭葉)と遙加(工藤)とヒロポン(東浩子)が釣り仲間で一緒にいることが多いかな。この前も福島の湖にバス釣りに行ってきたんだよね。
青木 92年会はメンバーが多いけど、それなりにまとまっているよね。多国籍だし。
香妻 ご飯会も必ず12~13人は集まるしね。いつも大宴会って感じ。ただ、まとまっているかというと、それほどでもないけど(笑)。
青木 ご飯会の時も、それぞれが話したいことを勝手にしゃべっているみたいなところがあるもんね。
香妻 3カ所ぐらいでワイワイやっていて、途中から誰かが遠くから飛んできたりして(笑)。
青木 みんな時間もルーズだよね。全員、“遅刻型”。
香妻 いつも時間通り来ているのは、イ ミニョンとペ ヒギョンの2人だけ。
青木 お店を決めたり、みんなに声を掛けたり、誕生日のときはケーキなんかも用意してくれる“気配り幹事”のルミでさえ、出発時間が集合時間みたいな感じだしね(笑)。
香妻 そういう意味ではみんな緩いよね。
弟・香妻陣一朗とは大の仲良し?
青木 仲が良いといえば、こっちゃんは弟の陣クンと仲が良いよね。
香妻 そうだね。ただ、あんまり会わないけどね。今年のオフは宮崎で一緒に合宿をしたけど、いつもは年末に家族4人でゴルフをするぐらい。お互いにツアーで転々としているから会う機会もないしね。
青木 この前、一緒にプレーをしたとか。
香妻 そうそう。チャリティーのペアマッチで弟と一緒に組んだの。
青木 頼もしかったでしょう?
香妻 心強いのもあったけど、弟ということで楽にプレーできたんだよね。普通、ペアマッチっていうと相手に気を遣ったりして、緊張しながらプレーをするものだけど、弟の場合はそういうことが全くなかったからね。
青木 確かに、ペアマッチは遠慮しすぎて攻撃的なゴルフができないこともあるけど、姉弟なら「あとは任せた」って感じできるかもね。
香妻 だからとっても楽しかった。
青木 シーズン中、どうしているのか気になることは?
香妻 弟は私のプレーや成績をいつも気に掛けてくれているようなんだけど、私はあんまり(笑)。弟が今何の試合に出ているか分からなかったりするしね。弟の成績が良いときは記者さんが教えてくれたりするから、「頑張ってるんだ」とは思うけど(笑)。
(※編注:取材は2020年8月)
自粛期間中の青木選手はマイマイクを買って歌の練習!?「だって目標は宝塚(笑)」
香妻 自粛期間中はどうやって過ごしていたの?
青木 歌が上手になりたくてマイクを買ったんだよね(笑)。
香妻 マイマイクってやつ? もともと歌は上手いもんね。カラオケに行ったら、95点とか高得点を連発しているし。
青木 でも、まだまだだよ。だって目標は宝塚だから(笑)。しかも私と美寿々が好きなのが、宝塚でもトップクラスの歌ウマコンビで、その2人に近づきたいと思っているからね。
香妻 だから、マイマイク?
青木 そう。頑張って練習をしようと思って。今ハマっているのが「nana」という音楽コラボアプリ。楽器が得意な人と歌が得意な人とがコラボして一つの曲を作ったり、いろんな人がワンフレーズずつ歌ってコラボしたりとかができるアプリなんだけど、それに投稿しているの。
香妻 マイマイクを使って?
青木 そう。イヤホンをしてマイマイクで歌う。
香妻 名前も明かすの?
青木 もちろん匿名の一般人。「20代の女性。職業は社会人です」って(笑)。でも分かる人には分かると思う。宝塚とかディズニーとかミュージカル系が多いから。
香妻 おもしろそうだね。それを家でやっているの?
青木 家じゃなくて車の中。だから雨がひどい日はできないの。雨の音が入っちゃうから。
香妻 毎日やってたの?
青木 時間のあるときはね。ご飯食べてから寝るまでの3~4時間くらいはやっているかな。ゴルフの練習よりしていた(笑)。
香妻 3~4時間というのはすごいね。
青木 ゴルフと一緒で、自分の声を録音して聞くと日に日に新しい発見があるんだよね。久しぶりに歌うと下手になっていたりして、「あっそうだった、あのコツ忘れていた」みたいなこともあるし。そういう点では、けっこうアマチュアゴルファーのみなさんと似ているところがあるのかなと。練習が終わる頃に、そうだ!あのコツだ」と思い出す日もあるし。
香妻 セレぐらい歌えたら、楽しいんだろうなと思うけど…。私なんかはこれ以上歌が上手くなることはないと思うからね。セレがインスタに載せている、走りながら歌っている動画も大好きだよ。
青木 あれ、賛否両論あるんだけどね。
香妻 ルミなんかは、本家は知らないけど、セレのやっている動画を見て全部歌詞を覚えていて、ずーっと歌っているよ。
青木 え~、嬉しい。今度、ルミに本家のDVDを貸してあげようっと。本家を知らないで私の動画だけを見ていると、「自粛期間中に何かあった?」みたいになるからね。実際、そういう連絡もけっこう来て、「体、大丈夫?」「プレーヤーズ委員長ってそんなに大変なの?」って言われたもん(笑)。
2人の将来設計とは?
香妻 将来については考えているの?
青木 そうだね。漠然とだけど32歳ぐらいまでに10年シードを取れたら、35歳ぐらいで起業をしたり、チームを作りたいと思っているんだよね。
香妻 起業って、ゴルフをやりながらほかの仕事をやるってこと?
青木 そう。私的には現役のうちにやるからこそ意味があると思っていて。特に今年は、コロナで大変な思いをしている人がたくさんいるということを聞いたからね。これからの時代はそういう生き方も必要なんじゃないかと。
香妻 そうか、いろいろ考えているんだ。もうひとつの“チーム”というのはゴルフのチーム?
青木 もちろん。自分のチームを作ってジュニア育成にも力を入れたいなと。私自身、ジュニアからやってきて、多くの人に育ててもらったからね。
香妻 引退後は?
青木 50歳ぐらいになったらパン屋さんかカフェをやりたいと思っているの。これについては前からお姉ちゃんと「一緒にやろう」という話をしていてね。今やってもいいかなと思うんだけど、ゴルフが一段落してからやったほうがいいかなと。そして、最終目標は、自分のおばあちゃんが大好きなんで、おばあちゃんのようなおばあちゃんになること(笑)。
香妻 どんなおばあちゃんなの?
青木 私の出身の群馬には、昔から“かかあ天下”という言葉があって、“女性が強い”というイメージがあるんだけど、実は働き者で我慢強いという意味があるんだよね。うちのおばあちゃんはその典型みたいな人で、専業主婦なんだけど、今でも朝から晩まで働いている。そんなおばあちゃんに憧れるんだよね。
香妻 常に何かしていたいってことね。
青木 そう。ただ、今この刺激的な生活からすぐに専業主婦というのは無理だろうなとは思っている。だから、家庭に入るのなら最初は共働きから始めるしかないかな。
香妻 そうなんだ。イメージ的にはすぐに家庭に入りそうだけどね。縫い物とかをしている姿も見たことがあるし。一番結婚が早いんじゃないかと思っていた。
青木 確かに昔はいい人がいたら、「私ちょっと引退します」って感じだったけど。でもそれもつまんないかなと。自分が動いていないと嫌だなって。この自粛期間中も思ったんだけど、家でじっとしているのも辛いからね。ツアーが始まるまでは、朝早く起きてゴルフ場に行って、トップスタートの前にラウンドさせてもらって、帰ってきてから家のことをしたりしていたよ。ところでこっちゃんの人生設計は?
香妻 私はちょっと細かいんだけど、29歳までに2勝目を挙げて、30歳で結婚して、31歳で出産して、32歳で復帰して、36歳まで現役を続け、引退して家庭に入るって感じかな。当面は、優勝を目指しながら、結婚することが目標だね。だからといって結婚の予定があるわけじゃないんだけど(笑)。
青木 それにしてもペースが早くない?
香妻 早め早めにしておかないと、こういうのはだいたい遅れていくからね。特に結婚に関しては、鹿児島の実家に帰るたびに、両親はもちろん、おじいちゃんやおばあちゃんにも「まだなの?」って言われるから、こういう機会に、「ちゃんと頭に入っているよ」ということをアピールしておかないと(笑)。皆さん、毎回同じことを言わないでくださいねって。
青木 出産のあと復帰するんだ。
香妻 子どもは欲しいんだけど、ゴルフも続けたいからね。ただ、こればっかりはやってみないとね。友だちを見ていると子育ては大変そうだから、子どもができると家庭中心の生活になるかもしれないけど。
青木 自分の体の限界というのもあるからね。そろそろかなと思っていても、意外といけるときもあるし。
香妻 セレの場合は、今年度からプレーヤーズ委員長になって、同時にコロナで中止が相次いでと、今まで以上に大変だったんじゃない。
青木 確かにいろんなことがあったし、これからもどうなるか分からないけど、今は試合ができるということを改めてありがたいと思うよね。
香妻 主催者の人もいろいろリスクを抱えながらも何とか開催しようとしてくれているしね。一方ツアーのほうは、笹生優花さんをはじめ、黄金世代よりも若い人がどんどん出てきてさらに盛り上がっているよね。
青木 みんなが盛り上げてくれていてありがたいと思っている。
香妻 私たちも頑張らないとね。“92年会”なんていわれているけど、これは“黄金世代”と違って、自分たちで売り込んだみたいなもんだからね(笑)。
青木 そうそう。誰かが優勝争いをしたら、「92年会も頑張っています」というようにしようって決めたもんね(笑)。
香妻 92年会を広めるためにも活躍しないと。
青木 若い人たちはもちろん、女子プロ全員に頑張ってもらってさらにツアーを盛り上げていきましょう。
香妻 そうしましょう。
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