北海道で若い力が激突する。

　国内男子ツアーのゴルフ北海道スイング第2戦、サン・クロレラ クラシック（31日開幕）は日本オープン開催も経験している難コース、小樽CCがその舞台。16歳のスーパールーキー、石川遼は前週のセガサミーカップゴルフトーナメントで3位タイとプロ転向以来、最高の成績を挙げて勢いに乗ったまま現地入りしている。だが、石川1人がゴルフ界の将来を担っているわけではないと、ライバル達も意気込んでいる。

　その1人が石川が通う杉並学院高校の2年先輩で、現在は明大1年の薗田峻輔だ。北海道で行われるセガサミーカップ、今大会、ANAオープンの3試合のゴルフ北海道スイングの出場権をかけた23歳以下の大会で見事に優勝。実力で出場権をゲットした。石川が慕う先輩ではあるが、先にプロとなった後輩だけをヒーローにしておくわけにはいかない。「石川選手の活躍を見て負けるわけにはいかないと思った」と闘志をむき出しにして大会に挑む。

　もう1人は青森山田高校1年のぽっちゃり王子こと古田幸希だ。主催者推薦で出場し、練習ラウンドを一緒にこなして、石川の成長に目を白黒させていたが、こちらは後輩だけに怖いもの知らず。打倒石川を掲げている。プロアマ入り混じる10代の選手たちが注目を集める夏の国内男子ツアー。ゴルフ界の将来を占う上でも、目が離せそうもない。