アマチュアゴルファー、特に男性ゴルファーには、FW（フェアウェイウッド）を苦手にしている人が多いようです。パー5のセカンドではほとんどの人が3Wを手にしますが、ナイスショットの確率は低いように思います。

　そこで今回は、FWの扱い方についてレッスンをしましょう。

　まず知っておいてほしいのは、FWは“いいライ”からでないと打てないクラブだということです。そういう点からいっても、ライを見極めることが最も大事になります。



　我々プロでも、3Wは真っ平らところでしか使いません。残り距離だけで3Wを持ち出すアマチュアを見て、「勇気があるな」と思ったことも一度や二度ではありません。皆さんが難しいと感じているだけでなく、本当に難しいのです。

　もしライが悪ければ、アイアンが得意な人はUT、ウッドが得意な人はショートウッドというようにFWを使わないことも大事です。

　次に打ち方ですが、気をつけたいのは球を上げようとか、飛ばそうとしないこと。ショートアイアンを打つときのようにスイングすれば、大きなミスにはならないはずです。





　特に、「上げよう」とするとダフリのミスが出やすいので要注意。ダフると全く飛びませんが、トップならば転がってそれなりの距離が稼げるので、トップは出ても仕方がないぐらいのつもりで打つといいでしょう。

　また、アマチュアゴルファーの中には、FWのティーショットが上手くいかないという人もいますが、原因はティーの高さにあることが多いようです。ドライバーはティーアップしたボールを打つ練習をしますが、FWはティーアップをして練習をすることがほとんどないせいか、打つたびにティーの高さが変わってしまう。これではミスが出るのも仕方ありません。

　ティーショットで使うなら、必ずティーアップをして打つ練習をして、本番ではティーの高さを揃えるようにしましょう。



（取材協力：静岡県・富士カントリークラブ）

成田美寿々（なりた・みすず）
1992年10月8日、千葉県生まれ。高校入学後に本格的にゴルフを始め、「伊藤園レディス」でローアマに輝くなどメキメキ成長。11年に受けた最初のプロテストは不合格だったが、単年登録の資格で参戦した翌年、地元千葉で開催された「富士通レディス」で初優勝。この年、新人タイトルを総なめにする活躍を見せた。JLPGAツアー通算13勝。自称“カワイコちゃんハンター”で、ルックスに定評のある選手と優勝争いしたときに類を見ない強さを発揮する。

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