石川遼が、逆転Vを狙える位置で最終日を迎えることとなった。

　国内男子ツアーのマイナビABCチャンピオンシップ（兵庫・ABCゴルフ倶楽部）は1日、第3ラウンドの競技を終了した。通算9アンダー単独首位に深堀圭一郎。1打差の2位に、5アンダー67で回った広田悟が浮上。石川は3日連続となる2アンダー70で通算6アンダー単独3位につけ、最終ラウンドを最終組でプレーする。

　前週のブリヂストンオープンでも尻上りに順位を上げ、12位タイでフィニッシュした石川。今大会では7位で堂々の予選通過を果たすと、この日も4バーディ、2ボギーの堅実なゴルフを披露。トップの深堀を完全に射程圏内にとらえる3打差3位と、絶好の順位をキープした。今季獲得賞金は4,000万円を超え、現在ランキング19位と、プロ1年目で申し分のない結果を残している石川だが、狙うはプロ転向後のツアー初勝利。最後まで深堀らに喰らいついていけるか注目だ。

　一方、首位スタートの深堀は前半こそ3バーディ、ノーボギーと独走態勢に入ったかと思われたが、後半は同じだけボギーを叩いて失速。イーブンパー72でホールアウトし、何とかトーナメントリーダーの座を守ったが、後続は勢いのある選手ばかり。05年ANAオープン以来となる勝ち星を手にするためにも、ツアー通算8勝の経験を生かして逃げ切りたい。

　その他上位は、通算4アンダー4位タイに高山忠洋と野上貴夫。賞金王を狙う矢野東は、すし石垣らと並ぶ通算3アンダー6位タイ。また、丸山茂樹はトリプルボギーを叩くなどでいいところなく3オーバー75。前日の20位タイから通算2オーバー33位タイまで後退した。