ニュース・コラム

国内男子

遼クン、スコアを伸ばせず8位タイ後退 単独トップは片山

2008年11月14日(金)午後6:20

 国内男子ツアーの三井住友VISA太平洋マスターズは、静岡県の太平洋C御殿場Cを舞台に第2ラウンドの競技を終了。初の単独トップ発進となった注目の石川遼は、イーブンパー72とスコアを伸ばせず、谷原秀人らと並ぶ通算6アンダー8位タイへ後退した。通算9アンダーで単独首位に躍り出たのは、現在賞金ランク1位の片山晋呉。単独2位に今野康晴、凱旋出場の今田竜二は6アンダー66で回り、通算7アンダー3位タイへ浮上した。

 石川が粘りのゴルフで上位に踏みとどまった。「ゼロからのスタート」と気を引き締めて出たこの日、終盤までに1バーディ、3ボギーとスコアを崩し順位を落としたが、2週前のマイナビABCを制して勢いに乗る17歳の高校生プロは、ここから意地を見せる。17番パー3でティーショットをピンそばにつけて軽々バーディを奪うと、最終18番パー5もバーディで締めくくり、イーブンパー72でホールアウト。通算6アンダー8位タイでV圏内をキープした。「流れが悪かったのでパープレーで上がれたのは大きかったです。(スコアは落としたが)今日はいい1日になりました」と2日目のラウンドを振り返った。

 一方、今季AT&Tクラシックで米ツアー初優勝を飾った今田が、前日の26位タイから一気に3位タイまでジャンプアップした。第2ラウンドはスタートホールの1番でダブルボギーを叩きいきなりつまずいたものの、その後は安定したショットとパットを武器に8つのバーディを奪取。通算7アンダーまでスコアを伸ばし、国内ツアー初制覇を視界に捉えた。

 その他、マスターズチャンピオンのトレバー・イメルマン(南ア)が通算4アンダーで17位タイ。今大会3勝を誇る中嶋常幸は、通算イーブンパーで予選をクリアしたが、10週連続でトップ10入りを続けていた矢野東は、カットラインに1打及ばず予選落ちを喫した。

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