国内戦開幕は3月第1週の女子ツアーから。例年通り、ダイキンオーキッドレディスゴルフトーナメント（6日開幕、沖縄・琉球GC）でシーズンがスタートし、11月最終週のLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップまで34試合を実施する。だが、今年は厳しい経済状況を反映してか前年より3試合減。毎年、毎年、ニューヒロインが誕生する活気を考えると、いかに世間の状況が厳しいかが伝わってくる。

　宮里藍、上田桃子、大山志保、宮里美香の4人が米ツアーに“流出”。それでも、昨季の賞金女王、古閑美保を中心に今年も毎週、ヒロインが入れ替わる激戦が期待できる。試合数減を吹き飛ばすほどの戦いぶりに注目だ。

　一方、女子より約1か月遅れた4月16日からの東建ホームメイトカップ（三重・東建多度CC・名古屋）で男子も開幕。12月のゴルフ日本シリーズJTカップまで、08年同様25試合が開催される。石川遼がプロ初優勝を飾った関西オープンゴルフ選手権がツアーに昇格。8月20日から宝塚GC新C（兵庫）で行われる。

　だが、こちらも経済状況次第では、つねにトーナメントがなくなる危険を抱えているのは事実。シーズン途中でもスポンサーの状況次第では撤退も有り得るだけに、プロ達も必死に戦い、ツアーを盛り上げることで阻止する必要がある。

　もちろん、目玉は石川だ。世界に羽ばたくためにも、日本ツアーで大暴れを目論んでいる。その石川を先輩達がどれほど食い止められるか。この戦いが白熱すれば、自然にツアーは面白いものになるだろう。