賞金王経験もある谷口徹が、ようやく今季初戦を迎えて感無量だ。

　28日開幕の三菱ダイヤモンドカップゴルフ（茨城・大洗GC）まで、国内男子ツアーの大会に出場できなかったのは理由がある。オフの2月に自らハンドルを握る車が高速道路でスリップ。側壁に激突し、左肩脱臼の重傷を負った。

　プロゴルファーとしては大きな故障。だが、谷口はガマンを重ねて乗り越えた。5月にやっとクラブを握れるまでに回復。めきめきとカンを取り戻し、プライベートの3ラウンド目にはハーフ29を叩き出した。このスコアで不安を吹き飛ばして、ツアー初優勝の思い出がある大会で復帰。出遅れを取り戻すべく、難コース大洗に臨む。

　一方、練習日に撮影を行ったことで、下着メーカーとの契約が明らかになった石川遼も参戦する。今回は海からの風が強く、松の木が上空に張り出す空中ハザードもある名門コースが舞台。マスターズ4位の実力者である片山晋呉を中心に激戦が繰り広げられる。