全米オープン帰りの矢野東がメジャーでの自信を胸に今季初優勝を狙う。

　25日開幕の国内男子ツアー、?全英への道?　ミズノオープンよみうりクラシック（兵庫・よみうりCC）は、7月の全英オープン出場権を獲得できる最後のチャンスとあって、選手全員が目の色を変えている。そんな中、違う雰囲気をまとっているのが矢野だ。全米オープンでは第2ラウンドを終えて4位タイにつけ、大観衆とメジャーの重圧にしびれることを経験。月曜日にズレ込んだ長丁場で、結果は27位タイに終わったものの、初出場の大一番で確かな手応えをつかんで帰国した。

　昨季賞金ランク2位とブレイクしたが、今季はここまで今ひとつ。その殻を破るには、メジャーで手にした自信が大きな武器となる。順延の影響で帰国したのは大会前日。それでも「ゴルフは調子良い」と不気味な笑みを見せている。

　一方、全英出場を狙う面々は必死の気持ちだ。今週終了後の同ランク上位2人と、今大会の上位4人がメジャー切符を手にできるとあって、石川遼を始め、誰もが意気込んでいる。現在賞金ランク73位の石川も今大会で上位に入れば、世界最古のトーナメントの舞台を踏めるとあって、スタートダッシュを目論み、大会前日も最後まで練習に精を出していた。