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木下裕太、プロはボールが曲がることを想定してプレーをする

2024年6月27日(木)午後0:15

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 プロのトーナメント中継を見て、「プロは飛ばすだけでなく、真っ直ぐ飛ばす技術にも長けているんだな」と感心している人も多いのではないでしょうか。確かに、時々曲げて林に入れることがありますが、アマチュアの人がやるように、連続してOBを打つといったようなことは少ないかもしれません。



 しかし、試合でプレーをしていると、私も含めて、みんなけっこう曲げています。それどころか、いつも真っ直ぐ打ち出しているプレーヤーは、そう多くはありません。どちらかというと、「真っ直ぐ打とう」という気持ちは、プロよりもアマチュアゴルファーの方が強いような気がします。

 ただ、プロの場合、曲がってもいい方向はきちんと把握してショットを打っています。基本的には、行ってはいけない方向に打ち出して球を曲げるということをしているのです。



 例えば、右サイドがOBだったら、クローズスタンスで構えてフックを打つといったように。

 アマチュアゴルファーの中には、右が怖いときは左を向いて打つ人がいますが、そうするとオープンスタンスになり、カット軌道になって右に曲がるミスが出やすくなります。その結果、自分では逃げたつもりがOBになってしまうことがあります。

 また、グリーンを狙うショットでも、左手前にピンが切ってあって、ピンまでエッジから5ヤードしかない場合、私だったら「右のラフでも良し」と考え、左からのフェードで狙います。もし左のラフに入れたら距離がない分、転がしが使えなくなりますが、右のラフからならランニングアプローチで寄せることができるからです。



 ティーショットでもグリーンを狙うショットでも、どこに打っておけば安全かをしっかり把握してプレーするのがプロ。アマチュアの皆さんも同じようにプレーをすれば、確実にスコアはアップするはずです。

(取材協力:茨城県・JGMセベバレステロスゴルフクラブ)

木下裕太(きのした・ゆうた)
1986年5月10日、千葉県生まれ。高校2年時の 2003 年に「関東ジュニア」で優勝。翌 2004 年には 「全日本パブリック選手権」を制した。日本大学進学後の 2006 年には「日本アマ」でベスト8に入る。2007 年にはナショナルチームにも選ばれた。プロ2年目の2009 年にはチャレンジツアーで優勝。レギュラーツアー初優勝は2018 年の「マイナビ ABC チャンピオンシップ」。2023 年の「バンテリン東海クラシック」で ツアー2勝目を挙げた。

【関連】ZAKZAK by 夕刊フジ(夕刊フジ 2024/6/21 発売号より転載)

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