松山単独3位で最終日へ、米初Vに一歩前進! 石川47位タイ
2014年6月1日(日)午前10:03
松山英樹のアメリカ初Vへのカウントダウンがついに始まった。
帝王ジャック・ニクラウス(米)がホストを務める米男子ツアーのザ・メモリアル・トーナメントは現地時間31日、オハイオ州のミュアフィールド・ビレッジGCを舞台に第3ラウンドの競技を終了。前日4位タイに浮上した松山はこの日もショットが冴え6バーディ、3ボギーの3アンダー69をマークし通算10アンダーとして、単独トップのバッバ・ワトソン(米)に2打差の単独3位にピタリ。ツアー初Vに向け絶好のポジションを確保した。
最終18番、4.5メートルのバーディパットをジャストタッチで沈め4位タイから単独3位に浮上した松山は「最後バーディが獲れて良かったな、と思います」と笑顔を見せた。難易度が高いホールで3日連続バーディを奪えたのは「ティーショットがフェアウェイに行ってくれているから」と相性の良さを強調。
前週のクラウン・プラザ招待 at コロニアルでは、3日目を終えてトップタイに立ちながら最終日に自滅し優勝を逃しているが、2週連続Vチャンスでの最終日は調子が戻りつつある証拠。本人も「先週より調子が良いので優勝争いしているのかな、と思います」と実感を込めている。
最終日の相手は2週連続優勝を狙うアダム・スコット(豪)。ザ・プレジデンツカップでコンビを組んだ気心の知れた相手と最終組の1つ前をプレーする松山は「ショートパットに不安があるけれど、その不安なく打てればチャンスがあると思います」と頼もしいコメントを口にした。得意の18番まで勝負がもつれれば、夢が叶う可能性も十分ありそうだ。
一方の石川遼は6バーディを量産しながらボギーを3つ、ダブルボギーを1つ叩いて前日と同じ1アンダー71どまり。通算2アンダー47位タイで最終日を迎えることになった。松山とは対照的に石川にとって18番は鬼門。前日に続きダブルボギーを叩いており、このホールの攻略が最終日の石川のスコアメイクの鍵を握りそうだ。
上位陣は、通算12アンダー単独トップのワトソンに1打差の単独2位にスコット・ラングレー(米)がつけ、松山と最終日同組で回る世界ランク1位のスコットは通算9アンダー単独4位。通算8アンダー5位タイにこの日5アンダー67の好スコアをマークしたジョーダン・スピース(米)と、松山と仲の良いビリー・ホースヘル(米)、マスターズチャンピオンのチャール・シュワーツェル(南ア)ら。
また最終18番でダブルボギーを叩いた前日のトーナメントリーダー、ポール・ケイシー(英)は通算8アンダー5位タイに後退している。