石川遼、ベストスコアで優勝戦線浮上「勝ちにいく!」
2012年3月10日(土)午前10:42
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優勝戦線に浮上した石川遼がアメリカ本格参戦を切望していることがわかった。
WGC-キャデラック選手権と同週開催の米男子ツアー、プエルトリコ・オープン(プエルトリコ、トランプインターナショナルGC-プエルトリコ)は現地時間9日、第2ラウンドの競技を終了。この日首位に4打差の21位タイからスタートした石川は3連続を含む6バーディ(1ボギー)を奪い5アンダー67の好スコアをマーク。通算7アンダーとし首位を行くマット・ジョーンズ(豪/通算11アンダー)に4打差の3位タイに浮上した。
通算8アンダー単独2位にジョージ・マクニール(米)が続き、石川と同じ3位タイに全英オープン歴代チャンピオンのひとりトッド・ハミルトン(米)、通算6アンダー5位タイに復活を目指すブー・ウィークリー(米)、ケビン・スタドラー(米)らがつけている。
風が穏やかだった午前7時30分スタートの石川は、午前中比較的易しいコンディションの恩恵を受け14番(10番スタート)から3連続バーディを奪うと、18番でこの日唯一のボギーを叩いたものの、強風が吹き始めた後半も落ち着いたプレーで3バーディを追加し、2日目のベストスコアタイでホールアウト。混戦から一転、ジョーンズが独走する展開の中、優勝を狙えるポジションをしっかりとキープした。
「ショートゲームが冴えていたのがこの好スコアに繋がった。風が穏やかな早い組で回れたのもラッキーだった」と納得の表情を見せた石川。今大会には当初マスターズ(現地時間4月5?8日/ジョージア州、オーガスタナショナルGC)自力出場の条件である世界ランク50位以内に食い込むために出場を決めたが、すでに特別招待枠での出場が決まり張りつめた緊張感から解放されたばかり。
「マスターズを目標にしてきたから(出場が決まり)もちろんホッとしているけれど、試合が始まってしまえば勝つことしか考えていない。週末は勝つためにプレーする」と頼もしく優勝宣言まで飛び出した。
記者からの「アメリカのツアーカードを狙っている?」という質問にも素直に「はい。目指しています」と即答するなど、上位浮上に口ぶりも滑らか。世界ランク上位者は“表”のWGC-キャデラック選手権に集結しているため、フィールドが薄い今大会は石川にとって一気に世界の舞台へ飛び出す足がかりになるかもしれない。