18日、国内男子ツアーの公式戦今季初戦、日本プロゴルフ選手権は群馬県のレーサムゴルフ＆スパリゾートを舞台に最終ラウンドを行った。5アンダー67で回った片山晋呉がトーナメントレコードの通算23アンダーでフィニッシュ。2位に6打の大差をつけて今季初勝利、通算24勝目を飾った。通算25勝で与えられる永久シード獲得へ王手をかけている。

　片山が圧勝し、賞金王奪回へ狼煙を上げた。後続に7打差の通算18アンダー首位でスタートしたこの日、4番でバーディを先行させると、6番パー4で2打目をピンそばに寄せてバーディ。7、8番もスコアを伸ばし、さらに9番でもバーディパットを沈め、4連続バーディ奪取で前半を締めくくった。後半は12番で4日間唯一のボギーを叩いたが、17番でバーディを獲り返し、5アンダー67でラウンド。通算23アンダーで03年に続く大会2勝目を挙げ、「狙って勝ったメジャーの大会というのは格別の味がありますね」と喜んだ。

　06年まで3年連続で賞金王に輝いた片山。昨季もUBS日本ゴルフツアー選手権 宍戸ヒルズとブリヂストンオープンを制覇。タイトル争いを展開したが、最終的には谷口徹に栄冠をさらわれた。今季はつるやオープンで7位タイ、2週前の中日クラウンズでは単独3位。そして今週の優勝と着実に調子を上げてきた。次週以降も好成績を残し、07年に失った覇権を取り戻したい。

　その他上位は、単独2位にリャン・ウェンチョン（中）、通算12アンダー3位タイに丸山大輔、ブレンダン・ジョーンズ（豪）、細川和彦、高山忠洋が入った。前日アルバトロスを達成した谷原秀人は通算9アンダー7位タイ、谷口は通算7アンダー11位タイ。中日クラウンズを制した近藤智弘は通算イーブンパー47位タイで4日間の競技を終了した。