丸山茂樹が主役の座を奪い返しに戻ってきた。

　米ツアーを主戦場にして久しい丸山だが、29日開幕の国内男子ツアー、三菱ダイヤモンドカップゴルフ（兵庫・東広野GC）に急遽参戦。すっかり石川遼におんぶに抱っこになっている日本ツアーに喝を入れようと燃えている。

　米ツアーでは3勝している丸山だが、故障もあってしばらく低迷。今季も13試合に出場してベストフィニッシュが自身初戦のソニー・オープンでの25位タイ。予選落ちと棄権も合わせて6回と、4勝目を狙うどころではない状況だ。そんな中で帰国し、国内のツアーに出るのは、もちろん規定試合数をなるべく早く消化したいという意図もある。だが、ここで結果を出して自信を取り戻したいという部分も大きいようだ。

　一方の石川も予選落ちが続いているため、復調への足がかりをつかみたい。まだ16歳の高校生プロとあって焦る必要はないが、それでも憧れの丸山と同じ土俵でいいプレーを見せたいところだ。

　また、全英オープン日本予選も第3戦を迎えてヒートアップしている。すでに出場権を持っている者を除く実質順位の1位に桑原克典と佐藤信人が並んでいる。特に04年には欧州ツアーに常駐し、これまで数回の全英出場経験を持つ佐藤は、思い入れの深いメジャーに参戦して再び力を取り戻そうと気合を入れている。