国内男子ツアー、バナH杯KBCオーガスタゴルフトーナメントは福岡県の芥屋GCを舞台に28日開幕。16歳の高校生プロ、石川遼は1オーバー73で回り、37位タイで発進した。トーナメントをリードしたのは4アンダー68でフィニッシュした伊澤利光、飯合肇、立山光広、井上信の4人。1打差の5位タイで星野英正、甲斐慎太郎、篠崎紀夫が追っている。

　注目の石川はこの日我慢のゴルフが続いた。第1ラウンドは10番から出て、15番でバーディが先行。ところが、16番から連続ボギーを叩き、1オーバーにスコアを落とした。後半はスコアカード通りのプレーが続き、1バーディ、2ボギーの1オーバー73で37位タイ。長嶋茂雄 INVITATIONAL セガサミーカップから続く3試合連続の予選突破へまずまずのスタートを切った。

　前週のオープン競技、関西オープンで完全優勝を飾った石川。初日は持ち前の攻撃的なゴルフでバーディを量産することができなかった。しかし、フラストレーションのたまる展開でも大叩きすることなく、着実にスコアをまとめた点は今後に向けて大きな収穫。第2ラウンドもスコアを崩すことなく、決勝ラウンド進出を果たしたいところだ。

　その他、悲願の初優勝を狙う宮里優作が4バーディ、2ボギーの2アンダー70でラウンドし、高橋竜彦、岩田寛らと共に8位タイで続いている。1アンダー71の15位タイに5月の日本プロゴルフ選手権を制した片山晋呉、谷原秀人、平塚哲二他。また、昨季賞金王の谷口徹は2バーディ、2ボギーのイーブンパー72で26位タイにつけている。