国内男子ツアーのANAオープンゴルフトーナメントは20日、北海道の札幌GC輪厚Cで第3ラウンドの競技を行った。前日のトーナメントリーダーの1人、矢野東が3アンダー69をマーク。通算11アンダーで今季初優勝に王手をかけた。トップと3打差の2位には、永久シードまであと1勝としている片山晋呉、さらに1打差から武藤俊憲ら3人が追っている。

　また尾崎将司に次ぐ、同ツアー年長優勝を目指す53歳のベテラン中嶋常幸が、通算6アンダーで藤田寛之、ドンファン（韓）、金庚泰（韓）、久保谷健一と並び6位タイ。谷原秀人は、東北福祉大の後輩の宮里優作、平塚哲二らと同じ、通算5アンダー11位タイに続いている。

　31歳の矢野がツアー2勝目に大きく近づいた。05年に開催されたアサヒ緑健よみうりメモリアル以来、約3年勝ち星から遠ざかっている矢野だが、今大会では第1ラウンドから上位につけると、第2ラウンドでトップタイに浮上。第3ラウンドのこの日も1イーグル、4バーディ、3ボギーと出入りの激しいゴルフながら、3アンダー69にスコアをまとめ、通算11アンダーでリーダーボードの最上段をキープした。2位からはツアー24勝を誇る片山が追走しているが、3ストロークのリードを守りきり、逃げ切り勝ちを収めたい。

　その他、深堀圭一郎が5アンダー67の好スコアをマークし、前日の59位タイから通算3アンダー22位タイへジャンプアップ。米ツアー帰りの丸山茂樹は、1オーバー73とスコアを伸ばせず、ディフェンディング・チャンピオンの篠崎紀夫他と共に通算1アンダー35位タイに沈んでいる。尚、17歳の高校生プロ・石川遼は、すでに予選ラウンドで姿を消している。