国内男子ツアーの新規トーナメント、キヤノンオープン（神奈川・戸塚CC）が9日開幕。最近3試合連続予選落ちの石川遼は第1ラウンドをイーブンパー72で回り、34位タイで発進した。上位は5アンダー67をマークした原口鉄也が単独首位。1打差の2位で谷原秀人が続いている。

　17歳の高校生プロ、石川が4試合ぶりの予選突破に向けてまずまずのスタートを切った。前半を2バーディ、3ボギーの1オーバーでハーフターン。このままズルズルとスコアを崩す可能性もあったが、後半踏ん張った。2番でバーディを獲ると、4番をボギーとした後に7番でバーディ。イーブンパー72にスコアをまとめ、34位タイでホールアウトした。第2ラウンドも粘りを見せ、フジサンケイクラシック以来の決勝ラウンド進出を目指す。

　一方、通算25勝の永久シード獲得を狙う片山晋呉は前半を1アンダーで折り返すと、後半スコアを2つ伸ばした。4バーディ、1ボギーの3アンダー69でラウンドし、昨季賞金王の谷口徹、藤田寛之他と共に3位タイでフィニッシュ。5月の日本プロゴルフ選手権で優勝し、永久シードに王手をかけてから白星を挙げていない。初日の好スタートを生かし、今大会で同ツアー7人目の偉業を決めたいところだ。

　その他、トーナメントリーダーと4打差の22位タイに、ANAオープンゴルフトーナメントを制覇した矢野東、近藤智弘、聖志、優作の宮里兄弟らがつけている。丸山茂樹は石川、選手会長の宮本勝昌、尾崎将司他と並び34位タイ。前週のコカ・コーラ東海クラシックでツアー2勝目を飾った武藤俊憲は1オーバー73の52位タイで第1ラウンドの競技を終えている。