国内男子ツアーのマイナビABCチャンピオンシップが兵庫県のABCゴルフ倶楽部を舞台に30日開幕。注目の石川遼は第1ラウンドを2アンダー70で回り、10位タイで発進した。5アンダー67の首位タイに深堀圭一郎、星野英正、井上信、I・J・ジャン（韓）の4人。宮本勝昌とS・K・ホ（韓）が1打差の5位タイで追っている。

　石川が最近の好調をキープし、上位で初日を終えた。出だしの10番でバーディを先行させると、12番もバーディ。16番でボギーを叩いた後、18番でバーディを獲り返した。後半は1バーディ、1ボギーにスコアをまとめ、2アンダー70の10位タイ。日本オープンゴルフ選手権で単独2位に入り、前週のブリヂストンオープンは12位タイに食い込んだ。好スタートを切った今週も勢いを維持し、第2ラウンド以降でさらに順位を上げていきたい。

　また、ブリヂストンオープンで今季2勝目を挙げた矢野東が2週連続Vを十分狙える位置につけた。前半はバーディとボギーが交互に来る展開だったが、後半は2バーディ、ノーボギー。4バーディ、2ボギーの2アンダー70でラウンドし、石川らと同じ10位タイでホールアウトした。現在賞金ランクは2位。同ランク首位の片山晋呉が今大会に出場していない間に、賞金を稼ぎたいところだ。

　その他、悲願のツアー初優勝を目指す宮里優作が3アンダー69の7位タイで続いている。1アンダー71の19位タイに藤田寛之、イーブンパー72の27位タイに米国帰りの丸山茂樹。尾崎将司は1オーバー73の37位タイで第1ラウンドの競技を終了した。しかし、昨季賞金王の谷口徹、同ランク3位の谷原秀人は4オーバー76の66位タイと出遅れている。